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2003.12.14
Web posted at: 13:49 JST
http://cnn.co.jp/world/CNN200312140004.html
- CNN
ブリュッセル(CNN) 欧州連合(EU)の憲法制定について協議していたEU首脳会議は最終日の13日、最大の争点だった閣僚理事会の投票方式をめぐり溝が埋まらず、決裂に終わった。来年5月に加盟国25カ国になる拡大EUの憲法制定は越年することになった。
年末までEU議長国をつとめるイタリアのベルルスコーニ首相は記者会見で、「完全な意見不一致だった。一部の国が強硬姿勢を貫いたため、現時点での合意は不可能だと判断するに至った」と述べた。
対立の焦点は、EUの政策を決める閣僚理事会の意思決定方式。憲法草案は加盟国の人口比が法案採択に反映される新方式を提案し、ドイツやフランスがこれを支持したが、既得の「持ち票」を失うことになるスペインや、新たに加盟するポーランドが猛反対し、英国も反対派を支持した。
2000年のニース首脳会議で決まった拡大後の「持ち票」制度では、独仏英伊各国が29票、スペイン、ポーランドが27票、チェコ12票、エストニア4票などと票数を持つことで、人口がドイツの半分以下のスペインがドイツ並みの影響力を行使できるようになっていた。一方、今回の憲法草案では、EU全体の人口60%を代表する加盟国の50%が支持すれば決議案は採択されることになり、スペインやポーランドの影響力は大幅に低下する。
スペインやポーランドは、憲法草案は英仏独伊の4大国に決定権を集中させるものと批判。一方、フランスやドイツは、ニース方式の「持ち票」制度は意思決定方式として複雑すぎると主張している。
EU憲法協議は今後、来年1月に議長国となるアイルランドが取り仕切ることになる。アハーン首相は、各国が合意達成方法を検討するため時間が必要だとして、憲法制定協議の再開は早くても来年3月になるとの見通しを示した。
拡大EUの憲法制定は、ほかにEU独自の外務省設立など、機構改革も盛り込んでいるが、ほとんど議論されずに宙に浮いた状態となった。
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この記事からはEUの前進の足を引っ張る国は、英国、スペイン、ポーランドでイタリアは日和見していることが伺える。少なくとも英国、イタリア、スペインは英米連合を重視しているので、この決裂はアメリカの意向も影響しているのかもしれない。