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★豊葦原の水穂の国は、昼は五月蝿なす水沸き、夜は火瓮なす光く神あり、石ね・木立・青水沫も事問ひて荒ぶる国なり。(『出雲国造神賀詞』より。結局、天孫降臨前に戻ったって事? シジミ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00001074-mai-soci
世界遺産の奈良・春日大社に約870年前から伝わる国の重要無形民俗文化財「春日若宮おん祭」で、すべての明かりを消した参道を神霊が移動する「遷幸(せんこう)の儀」が17日未明にあった。ところが、闇(やみ)と静寂こそ特徴という神秘的な雰囲気を、見物人の携帯電話から漏れる光や私語が、しばしばぶち壊す光景が見られた。同大社は「霊験あらたかな気持ちで見守ってほしかったが、一部に理解してもらえない人がいたのはまことに残念」と苦り切っている。
遷幸の儀は、民の救済と五穀豊穣を願って平安時代末期の1136(保延2)年からほとんど同じ形で続き、毎年12月17日午前0時に始まる。神霊が同大社の若宮神社を出発。灯ろう、防犯灯から自動販売機まで、すべての光を消した参道を、榊(さかき)を手にした神官約70人が神霊を幾重にも囲んで隠し、燃え盛るたいまつとお香で参道を清めながら民のいる約1キロ先のお旅所まで移動する。日本の神輿(みこし)の原点とされる儀式だ。
今年は、神の天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)が1003(長保5)年に誕生して1000年という記念の年といい、例年の4倍近い約1500人が訪れた。その中で、大学のゼミ生らとみられる女性中心の約600人の集団が、神の行列が来る直前まで、関東ふうの発音でぺちゃくちゃ。さらに、あちこちで携帯電話が取り出され、その度に淡い光が漏れ出た。
同大社がこうした光景に悩み始めたのは約10年前からという。同様の集団が毎年100人以上見学。その一角だけが別世界のようなにぎわいをかもし出し、他の観光客から「気分がぶち壊しになる」との苦情が出るようになった。さらに大画面の携帯電話が普及した約5年前からは、他の観光客も会話やメールをするようになってしまった。
このため、同大社は行列に先立ち、私語や携帯電話の使用を控えるよう参道を駆け回らなければならない始末。同大社は「800年以上前の世界を、繁華街に近い場所で味わえる貴重な儀式。若い人たちが興味を持ってくれるのはうれしいが、祭りの意味もよく理解してほしい」と、節度を求めている。【阿部浩之】(毎日新聞)
[12月17日15時19分更新]