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外交・安全保障のグランドデザインを描くのに、スイスの例が参考になる。
スイスはイラクに派兵していない。永世中立国だからだ。そこにあるのは外国に対する絶対的不信感である。昨年まで国連に加盟しなかったぐらいだ。国際会議などはよく行われるが、外国人の受け入れそのものにはきわめて消極的だ。とにかく自分の国さえよければいいという内向きの国である。当然、国民皆兵で、成人男子には兵役の義務がある。それもあってか、一九九一年まで女子参政権を認めない州もあるほどだった。非情なまでの合理主義である。
スイスは、実は、半製品も含めた武器輸出大国である。現代の兵器には、ハイテク精密部品が不可欠だ。諜報・公安機器は言うまでもない。そうしたものが、輸出先でどう使われようが知ったことではない。自分の国の中でなければ、むしろ商品≠フ需要が増えたほうがいい。
こうした商品のお得意様は、後進国の独裁者である。軍事力強化に商品が売れるだけではない。独裁者は民衆の犠牲の上に築いた財産を、世界一安全なスイス銀行に預金する。その運用益も大きい。さて、こうした独裁者は早晩必ず失脚する。スイス銀行は匿名である。独裁政権を妥当した新政権は、口座名も金額も特定できず、莫大な預金は銀行から永遠に引き出せない。
世界には戦乱があったほうがいい。自分の国さえ平和ならば。これ選択肢の一つとして検討はしてもよかろう。
★個人的感想
このスイスの永世中立国理念は今後はどうなるかわかりませんが、例えば日本の江戸時代の様な、歴史経験的に確立された一つの形ではあるのでしょう。
そういえば、最近は「一国平和主義」といった理念が一部で語られる事はありますが、
落ち目になって久しい「非武装中立論」のほかは、浮かれた夢想家であろうと「日本の永世中立国化」を唱える政治家や政党、学者や学生運動、といったものはあまり見かけた事はなさそうですね?言葉遊びのオブラートに包まれた「カルト家畜収奪奴隷共産化パシリ亡国自虐ユートピア」論のような最悪の選択が、狡猾な舌を経て、愚民の脳に絶えず注ぎ込まれてはいても…
それはそうと、政治家や学者のみなさんは一体何を考えておられるのでしょう?