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http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20031210i407.htm
【ワシントン=笹沢教一】日本でも人気が高いノルウェーの画家エドバルド・ムンクの代表作「叫び」の背景が赤い理由は、インドネシアの火山の大規模噴火が引き起こした制作当時の気象異変だったとする新解釈を、米テキサス州大の天体物理学者ドナルド・オルソン教授らの研究チームが米国の天文学雑誌「スカイ・アンド・テレスコープ」に発表した。
ムンクが叫びを制作する10年前の1883年8月、インドネシアのクラカトア火山が歴史的な大噴火を起こし、大量の火山灰を大気中に飛散させた。11月から翌年2月ごろまで、欧州など地球上の広い地域で、火山灰のチリに光が散乱して日没時に赤く輝いて見える現象が続き、当時のオスロの地方紙もこの現象を報じていることから、ムンクや画家仲間たちがこれを目撃していた可能性があるという。
オルソン教授らは、1983年から翌84年の冬季に、ムンクが画家仲間と訪れたオスロ市内の場所を現地調査をもとに推定、夕刻に南西方向を見た風景を絵にしたと結論付けている。
ムンクは、母親や姉の死の体験から、叫びを描いたとされるが、オルソン教授は「心象風景だけでなく、この現象がヒントになったかもしれない」としている。
(2003/12/10/14:32 読売新聞 無断転載禁止)