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【読売新聞 2003年12月7日(日曜日)】9P
『地球万華鏡』
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「悪魔払いしましょうか」ローマのエクソシスト神父
「救ったのは」5万人 会話はラテン語で
ローマに、悪魔払いを担う「エクソシスト」として高名な
カトリック神父がいる。国際エクソシスト協会名誉会長で
七十八歳の今も一日に十件は悪魔払いをするという
ガブリエレ・アモス神父だ。連日、悪魔とラテン語で話すと言う神父
のもとを訪れると−。(ローマ秦野るり子、写真も)
教会関連施設の待合室。足首までの長い祭服姿でアタッシェケースを
下げて現れたアモス神父は、のっけから、
「悪魔を払ってあげましょうか」と言った。
声も出せずにいると、「大丈夫、あなたにはついていない」と
笑いながら保証してくれた。正直言って神父に会うまでは、
怖い物見たさの気持ちがあった。だが、実際はユーモアあふれる人物だった。
アモス神父は一九二五年、イタリア北部のモデナに生まれた。
第二次世界大戦中はパルチザンとしてファシストと闘い、戦後は政治
に手を染めた時期もある。だが、大学卒業後、
「十五歳の時から天職だと考えていた」神父となった。
ごく普通の神父としての生活が一変したのは八六年。
ローマ代理司教から呼び出され、当時、最も有名なエクソシスト
であったカンディド神父を助手として支えるよう要請されたのだ。
そして、「カンディド神父からすべてを学ぴ」、
これまでに「五万人以上から悪魔を払った」という。
■「映画は大げさだから」
「エクソシストには特別な能力が必要か」と聞くと、
アモス神父は、一瞬、嫌な顔をした。超能力者やオカルトと
混同されるのがたまらないのだろう。
「カトリック神父で、所属する教区の司教から任命されることだけがエクソシストになる条件」
だと言う。ただし司教は任命する前に
まず、その神父の信仰のあつさを見るという。
というのは、「悪魔払いは祈り」だからだそうだ。
アモス神父によると、悪魔払いの手法は、悪魔に憑かれた人を
座らせることから始まる。そして聖水をかけ、十字架にキスをさせる。
神父が祭しを行う時に着ける肩掛け「ストラ」を"患者"の肩に、
手を頭の上に置いたうえで悪魔に名前を問いただす。すると
患者とは全く違う声で「悪魔だ」と言ったり堕天使の名を告げたり
することもあるというが、アモス神父の場合は
「危ない目にあったことはない」。
「あなたは強すぎると悪魔に言われる」そうだ。
映画「エクソシスト」の悪魔払いのシーンにかなり近い印象を受けるが、
神父は、これを否定しない一方で
「映画は大げさだから−」とだけコメントした。
カトリック教会では、新約聖書にイエス・キリストが悪魔払いをした
記述があることなどから、「イエスの名による悪魔払い」を公認している。
イタリアだけで約三百人のエクソシストが存在する。
ただ、現在は、病気の可能性をまず見極めるよう求め、乱用を戒めている。
では、どうやって悪魔に愚かれていると判断するのか。
アモス神父によると、原因不明の頭痛や腹痛を抱え、祈りや教会など
「聖なるもの」を忌避するのでわかるのだそうだ。
払った悪魔は、どうなるのか。「地獄に戻る」ため、
あたりを徘徊して次の獲物を探すことはないという。
同行したカトリック教徒の助手がほっとした顔をした。
おだやかな神父が激しい口調となったのは、
「ローマ法王庁(バチカン)は悪魔払いを規制する方向にあるがー」
との問いに対してだった。神父はこれを否定し、
ドイツ、オーストリアなどではエクソシストが任命されていない
ために、「人々はいかがわしい魔術師の元に走る」と嘆いた。
神父によると「信仰が薄れ、迷信がはぴこると悪魔が付け入る」。
欧州でキリスト教離れが進み、「引退できない」という。
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「悪魔払いなど単なる思い込み、インチキで典型的なトンデモ」
といった ”と学会” 風の批評、反論も是非見てみたい。
■釜井@オリジナルのコンスピラシー リンク集
http://www5e.biglobe.ne.jp/~conspire/index.html