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「TRON」標準化推進団体が来年4月法人化へ
(日本工業新聞 2003/12/2)
http://www.jij.co.jp/news/soft/art-20031201215427-RNSNGSPDXI.nwc
リアルタイムOS(基本ソフト)「TRON」の標準化推進団体であるT−エンジンフォーラム(代表・坂村健氏=東大教授)は法人格を取得する方針を固めた。中間法人として登記申請し、早ければ2004年4月にも法人化する計画。TRONの最新版が04年1月から同団体の会員以外にも公開されるため、法人化して特許管理やミドルウエア流通事業などに取り組む必要があると判断した。これら実務を遂行する体制を整え、TRON技術の世界的な普及・拡大を本格化させる。
同団体は02年6月の設立以降、TRONの最新版「T−カーネル」の標準規格化と同OSを搭載した開発機器「T−エンジン」の普及促進を目的に活動し、300社近い会員を抱える。
現在、ソースコード(ソフト設計の基本部分)を会員企業に対してのみ開示しているが、来年1月から広く一般公開する予定。ただ、T−カーネルは利用許可されればソースコードの改変が可能なうえに個別企業で公開する必要もない。このため、自社特許としてライセンス事業を行う場合に申請範囲が明確につかめず、業務に支障をきたすケースも出てくる。同団体では特許など知的財産の管理側の指針を決め、T−カーネル関連の知的財産について一括管理する方法を検討。来年から同業務を開始する予定。
このほかミドルウエア流通促進のための専用部門を設け、Webを介した利用許可や課金などの管理業務も04年から実施するなど、T−カーネル関連で実務が増えることから法人格を取得して業務を遂行できる体制を確立する。
中間法人とは、社員に共通の利益を図ることを目的とし、剰余金は社員に分配しない社団。2002年4月に施行された中間法人法に基づき認可される。T−エンジンフォーラムは中間法人の取得により、社団法人や財団法人など公共機関の外郭団体からの独立性を保持する狙いもある。