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拉致議連が新体制になったそうだが、こんな拉致議連なんぞ、百害あって一利なしだ。国民を誑かす為に活動しているようなもんだ。今まで平沢勝栄などが言って来たことを見ればわかる。「真紀子さんが金正男を帰してしまった」などというのは出鱈目だ。何故ならば、金正男を拘束したのは入管当局だ。入管当局を指揮命令出来るのは、この国では法務大臣しかいない。外務大臣の田中真紀子が命令できる筈がない。
外務省叩きも可笑しいだろう。外務省と官邸は一体なんだから。訪朝での手柄を一人占めしたのは、小泉首相だ。それなら、日朝間が険悪になったなら、小泉首相が一人で責任を負うべきだろう。そんなことを判っていながら、外務省バッシングで国民の目を逸らしてる。小泉首相バッシングはしないで。
もっと重大な事を隠してる、この議連は。誰も言わないから、代わりに言ってやる。訪朝の直前に「小泉親書」を金正日に渡した。それに対する金正日の応えがこれだ、「勇気付けられるメッセージであり感謝したい」。何に勇気付けられたと想うか。
ずばり言えば「金」だろう、「マネー」だ。それ以外には見当たらないから。そう、あの親書には賠償額・援助額が書かれていたから、金正日が「勇気付けられた」のだろう。親書に生々しい数字が並んでいたか、韓国への賠償・援助額を引き合いに出したかは知らんが、明らかに金額が判るものだったろう。
しかし、その後の成り行きは小泉首相が大見得を切った「東アジアの安定」とは全く逆方向に事は向った。訪朝後の成り行きをここで説明する必要はないだろう。反北朝鮮感情に埋め尽くされた今の日本の世論の中で、小泉親書の中身が暴露されたらどうなる。小泉政権は三日と持たないだろう。
だから、北朝鮮への送金を停止する法整備などの、一国でも可能な経済封鎖さえ出来ない。この一年余り、北朝鮮に対して強硬に出る態度を示せないのは、あの親書によって、金正日に小泉首相の政治生命が握られているからだ。そう考えれば、日本政府が船舶検査程度でお茶を濁しているわけが判るだろう。
序に言っておけば、批判非難の津波に襲われている外務省の田中局長が降格されるどころか、逆に審議官に昇格した理由も見えるというもんだ。そうだ、金正日が親書暴露に出るのを抑えられるのは彼しか日本にはいないから。彼が日朝間の唯一のパイプだ。これを外したなら、もう小泉親書を隠蔽しておいて呉れと頼める人間はいなくなる。
こんなことは百も知っていながら、本丸の小泉首相を批判しないで、事後周辺叩きに現を抜かしている拉致議連などは、百害あって一利なしということだ。
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