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胡蘭成曰く。日本の男は独自の学問と制度を作ったことがない、そこに日本文明の弱点と、危うさがある、と。
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投稿 平成15年11月30日21時09分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)十一月三十日(日)
(第七百七十八回)
○胡蘭成漢文全集の中の「閑愁萬種」。
ここに、
「易経是理論學問的統一場」(易経は理論と學問の統一場である)
とある。
○中国と日本は、人類文明の正統であり、主流である。
○一万二千年前、新石器時代の開幕は、人類文明の始まりである。
○そして、その人類文明を主導したのは、女性である。
○しかし、そのあと、中国では男が、その女人文明を理論化し、学問を
作り、国家の制度を立てた。
○ところが日本は、女人文明のままで、日本の男は、学問を作り出さ
なかった、と言う。
○ここに、日本人の特徴と、そしてまた、日本文明の弱点も存する、
と言う。
○「日本的是女人文明、男性一直没有確立。」(前出、百四十頁)
○「日本有回味而無反省、回味是情緒的、反省欲是要知性。」
○つまり、日本の男性は、自分で理論、学問を作ったことがないので、
このために、日本人全体としては、女性的情緒的次元を出ることが
出来ない。
○従って、日本人は反省をしない。本当の意味での反省をすることが
出来ない。
○このように、胡蘭成先生は、日本民族を批評する。
○この日本批評は当たって居る。
○しかも、その日本の女性的情緒的文明も、明治以降、とりわけ敗戦後、
西洋欧米によってふみにじられ、潰滅させられて居る、と言う。
○これもその通り。
○日本の女性的情緒的文明は、従って、中国文明が悟った、
天地自然のしして人事成と壊、の問題にも、全く無関心である、
とも言う。
○無関心、としては正確でない。
○日本人はそれをも、情緒的次元のこととしてしまう。
○「成毀文理惟中國人最悟得好。」(九十二頁)
○ここで、胡蘭成先生は、荘子を引用する。
○荘子の件は省略する。
○更にこの問題は後日の宿題とする。
(了)