現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ32 > 155.html ★阿修羅♪ |
|
北京市、新中国建国以来最も深刻な水不足
国務院南水北調工程(南部の水を北部へ引くプロジェクト)建設委員会弁公室の張基堯主任は先日、南水北調工程シンポジウムで北京・天津・河北省・河南省などの北方地域では干ばつが何年も続いているために、現在水不足が日に日に深刻になっていると述べた。今年北方地域では降水頻度はここ数年に比べて多くなっているものの、降水時間が短く、総雨量が少ない上に、地域的に分散して降っている。さらに長期にわたる旱ばつのため、多くの川である程度の川筋を形成するに至っておらず、湖やダムの貯水量は依然として減少を続けている。
張基堯主任は、北京市ではすでに4年間干ばつが続いており、4年間の平均降水量は長期平均降水量の70%しかなく、2003年に入っても依然としてこれまでより30%少ない状態である、と語っている。
現在北京の主要な水源である密雲ダムは貯水量が7・76億立方メートル給水可能量が3.5億立方メートルしかないが、毎年都市の生活用水として5億立方メートルの給水量が必要とされており、北京では新中国建国以来最も深刻な水不足になっているのである。今後数年干ばつが続くと、たとえ北京市が節水及び汚水処理再利用に更に力を入れ、現地の緊急水源をできる限り掘るなどの措置をとったとしても、2007年から南水北調センタールート(揚子江の中流から北京 まで1,000キロの水路を建設)の第1期工事が完成し、水が流れる前までに、北京の水資源はもたなくなるだろう。
このような状況のもと、国務院は北京―石家荘間緊急給水工事を行い北京の差し迫った問題を解決することに決めた。天津市は去年の10月に実施された第七回引黄済津工程(天津市へ黄河の水を引くプロジェクト)の後、最近再び黄河から水を引く措置をとった。
河北省は水不足が深刻な省であり、ダムへの流入量は程度の違いはあるものの減少し、農業用水が都市の生活用水にまわされている状況で、水不足の早急な解決が待たれている。河南省は多くの地域で水が不足しており、現在地下水の汲み上げは深いところで最高60メートルを越している。そこで、北京・天津・河北省・河南省等の地域では節水・汚水処理業務に力を入れると同時に、南水北調工程センタールートを早急に完成させて供水量を増やし、深刻な水資源不足を根本から緩和する必要に迫られている。
日付 2003-11-18
筆者 宋 慶華(資料整理)
媒体 『中華網』
団体名 中日韓環境情報共有中国ボランティアチーム/コミュニティ・アクション
URL
http://www.enviroasia.info/japanese/index_j.php3?status=n_view&w_num=1170