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金正日総書記(中央)の後継者争いで、高夫人(右)の息子2人が有力となるなか、勘当された長男、正男氏(左)が不穏な動きをみせ、ブッシュ米政権は警戒する
【ワシントン25日=夕刊フジ特電】ブッシュ、北朝鮮の権力闘争を大警戒−。6カ国協議での核放棄の見返りの安全保証とも絡み、『狂気の独裁者』金正日(キム・ジョンイル)総書記(61)の後継争いで、米韓両政府は放蕩(ほうとう)息子の長男、正男(ジョンナム)氏(32)の不穏な動きを注視している。異母兄弟の二男、正哲(ジョンチョル)氏(21)や正雲(ジョンウン)氏(10代で不詳)に敗れたとされ、正男氏一派が巻き返しに出ると朝鮮半島情勢が一気に緊迫するため、CIA(米中央情報局)を中心に情報収集に全力を挙げる。
【不穏な兆候】
「正男氏は現在、オーストリアに滞在中との情報があり、正男氏の周辺には権力闘争で不穏な兆候がみられる」
米国防総省の北朝鮮筋は、具体的な証言は明かさないが、正男氏の最新動向をこう指摘する。
当地の韓国軍事筋も「本格的なクーデター計画というようなものではないが、正男氏の側近が妙な動きをしている」とも説明。不穏な情勢という点では共通する。
【当初は後継大本命】
正男氏はコンピューターに精通し、オーストリアでも100万人を擁する朝鮮人民軍のIT事業を担当している。
共産主義社会ではまれな世襲の「金独裁王朝」の3代目後継者の「大本命」といわれてきた。
【ハプニング】
そこへ起こったのが、平成13年5月の日本への不法入国事件。正男氏は成田空港で拘束され、国外退去処分を受けた。
「金正日が還暦を迎えた昨年2月16日に、正男氏の後継指名説があった」(日朝関係筋)が、この1件で勘当されて一気に脱落した。
加えて「酒池肉林」に耽(ふけ)る父親と同様に、日頃の放蕩ぶりに対し、「将軍様の怒りは激しく、北へ帰れない状態が続いている」(同)という。
【高夫人の重体で巻き返し】
正男氏はなぜ今、権力闘争の巻き返しとも関連する不穏な動きを見せるのか。
「ポイントはズバリ、高夫人の病状に関係にある」と、前出の韓国軍事筋は解説する。
将軍様の4番目の妻で在日朝鮮人の高英姫(コ・ヨンヒ)夫人(50)は今、乳がんで末期状態にあるとされ、余命も半年だという。
食糧危機と恐怖政治で脱北者が相次ぐなか、将軍様は権力基盤の強化策として最近、高夫人を「敬愛するオムニ(お母様)だ」として、偶像崇拝化を進めてきた。
【息子を溺愛】
将軍様は高夫人を寵愛(ちょうあい)し、息子たちも溺愛(できあい)している。
ただ、異母兄弟の二男、正哲氏について「『あれはダメだ。女の子みたいで(やさし過ぎる)』と金総書記は話していた」と、将軍様の料理人を長く務めていた藤本健二氏は証言する。
正雲氏については、「容姿が金総書記によく似ている」という。対外的な活動経験が豊富で、指導者の資質もあるとされ、後継候補の本命とみられている。
【後継奪回】
高夫人が亡くなると、「正男氏も敗者復活して、後継レースがにわかに激変する可能性がある」(米国防筋)という。
「将軍様が高夫人にかかりきりだから、意外にも今が、若過ぎる正雲氏から後継候補の座を奪い返す絶好のチャンス」(日朝関係筋)
【親衛隊】
正男氏周辺では将来の後継就任を信じ、正男氏に取り入る動きがあった。
先月末、交通事故で死亡した金容淳(ヨンスン)書記も、親衛隊の1人とされる。
【過去の権力抗争】
将軍様は過去に、腹違いの弟の金平一(ピョンイル)氏を東欧の大使などに任命するなど、徹底して中央の権力構造から遠ざけ、「内縁の争い」を防いでいる。
だが、こと自身の後継問題に至っては、そこまでの手を下していないのが実情である。
【人民軍関係者が正男氏と接触?】
話を元に戻すと、韓国軍事筋は正男氏の「不穏な動き」でこう付け加える。
「IT、コンピューター事業関連を通じ、北朝鮮関係者が正男氏に接触して、高夫人の2人の息子側に傾きつつある後継勢力を逆転しようとする動きがある」
独裁国家の機密が漏れると将軍様の大粛正が待っているだけに、韓国軍事筋の口は重い。「北朝鮮関係者」はどうやら人民軍関係者のようだ。
コメ支援など援助物資は軍に優先的に配布されているが、軍内部には金独裁体制への不満が根強く、金正日暗殺未遂が2度発覚している。
【6カ国協議ともリンク】
核問題に絡む6カ国協議で、北は米国の不可侵という安全保証を強硬に要求しており、後継問題が背景にあるのも確かなようだ。
後継争いでクーデターでも起きれば、テロ国家は暴発し、朝鮮半島に戦争の危機が発生する。このため、ブッシュ米政権は12月中にも北京で再開しそうな6カ国協議の行方とリンクして、正男氏の動きを注視する。
ラムズフェルド米国防長官も18日、「永遠に続くものは何もない。ある時点で事態は起こり得る」と金王朝が政変で崩壊する可能性があるとの見通しを示した。
【金正日を守る男が最終本命】
山梨学院大学の宮塚利雄教授は「後継問題は兄貴分である中国の承認なしには不可能ではないか」と前置きして説明する。
「正男は朝鮮労働党が、高夫人の2人の息子は朝鮮人民軍が後ろ盾だ。先軍政治の北では軍がバックの正哲・正雲兄弟が有利ではないか」
「でも兄弟は指導者としては若過ぎる。日本にも多くの闇のコネクションを持つ正男氏に落ち着くとの見方もある。最終的には金正日が自分に似ていて、自分を守ってくれる人物を選ぶ」
後継争いで北が暴発して、日本に弾道ミサイルの「ノドン」や「テポドン」を発射されたら、現段階では防ぎようがない。やっぱり、あの「厄介な、ややこしい国」から当分、目が離せない。
ZAKZAK 2003/11/26
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ワシントン経由、夕刊フジの特電。三男坊の正雲とは初耳でどなたか詳細ご存知ありませんか。