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ラマダン、はまちの意見。
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投稿者 はまち 日時 2003 年 11 月 23 日 16:25:43:rhFP/VPyFgrPk

なるほどさん、面白い投稿ありがとうございます。

酒井 啓子(アジア経済研究所員)のご意見に私なりの解釈をつけさせてください。

> ラマダンといえば、イスラム教徒が年1回、1カ月間、日中断食する月である。富める者も貧しき者もおなかがすけば皆同じ、という共生感を呼び覚ますために、日のある間、人々は水も食べ物も口にしない。たいへんな苦行のように聞こえるが、イスラム教徒たちは案外断食のひと月を楽しみにしているのだ。

楽しみにしている人というのは、どちらかというと自営業系の人だと思います。官庁に勤めるサラリーマン、銀行員、外資系の薬品会社などなど、こちらの国で言われるところのエリートサラリーマンは、それなりに大変だといいます。ラマダン月一ヶ月は、営業時間、勤務時間が変更され、8時出勤12時お昼、2時半から6時半という通常勤務が、9時から連続午後の15時までになります。ですから、朝4時ごろに食事、断食が5時ごろからはじまり、通勤前の8時過ぎまで寝ます。出勤して、午後3時に終えて4時に帰宅、買い物などにでかけ、5時には、食事の支度に帰ります。夕方6時ごろに断食がおわります。

>日中飲み食いできない分、日没後の食事は大盛会。数時間前から台所では所狭しと鍋釜がぐつぐつ煮え立ち、テーブルには皿とナイフ、フォークがずらりと並べられる。日没の祈りの時間を知らせる声がモスクから聞こえてくるのをいざ合図に、皆テーブルについてあふれんばかりの料理に一斉に手を伸ばす。

おなべは、多分、スープだと思います。ナイフとフォークというのは、かなり西洋化されたアラブのおうちだと思います。スープも、スプーンを使わないで、お味噌汁のように飲みます。当然、使ってもいいのだけど。裕福じゃないとスプーンもないですから。食卓にはかならずナツメヤシの実とミルクがだされると思います。これは、中近東どこもおなじだと思います。
モスクから聞こえてくる合図というのは、別にラマダンの時だけあるのでなくて、一日5回のお祈りの合図で、アザーンと呼ばれてます。断食が解かれるのは、日没のお祈りのアザーンなので、これは、みんな真剣に確認します。聞こえない時のため、テレビは、自国のチャンネルにしておきます。すると、テレビは、番組を中断するなり、テロップ?を流すなりして、首都のアザーンを放送します。このアザーンを境目に、街には、人影がなくなります。

>いつもは仕事で帰宅が遅くなる人も、この食事には遅れずに駆けつける。いきおい街中に家路を急ぐ人たちがあふれ、道路は大渋滞、バスには乗客が争って飛び乗り、空腹のイライラもあってか、けんかざたもよく起こる。家族だけでなく親類知人の訪問もひっきりなしで、日本で言えば盆と大みそかと正月がいっぺんに来たみたいなものだ。

日没よりも、15時の勤務を終えた後の渋滞の方が、ひどいです。官庁も、銀行も、一斉に仕事を終えるからです。商店は、日没30分まえに一時閉店しますが、そのころは、出歩く人もそれほどでないので、渋滞もそれほどでありません。

 日没前の渋滞は、非常にお行儀がよろしくありません。醜いあまりです。断食をしてるからって、何様のつもりかと思います。当然、事故も多く、恥すべきです。

>ラマダン中のもう一つの楽しみはテレビドラマだ。一家そろってラマダン限定の連続大河ドラマをみる。それから街に繰り出して、お買い物し、帰ってきてまた食事。夜間しか食事ができないので、明け方、夜明けの祈りの合図まで、人々は食べ続ける。仮眠くらいは取るが、結局は、毎晩が宴会生活なのだ。

大河ドラマとは、いまく言い当ててます。かつては、社会問題を取り扱ったものが多かったのですが、近年は、お茶の間コメディーになってきています。一方、アルマナール(レバノンのヒズボッラーの衛星テレビチャンネル)は、たいていユダヤ問題、パレスチナ問題を取り上げて、毎年、イスラエル、アメリカから、反ユダヤ主義の番組として、放送を取りやめるように、非難されていますが、アルマナールは、無視しています。今年は、見てませんが、昨年ですと、ロシア議定書を取り上げられていました。

>ラマダンといえば、昔見たエジプト映画を思い出す。革命家が官憲の目を盗んで家を出るのに、ラマダン中の日没の食事時を利用する。誰もが食べることに一生懸命になっているので、革命家が逃げ歩いているのに気づかない。

> 食事してる場合じゃない、「革命家」を捜せ、とアメリカは言う。

断食をしていない日本人(しかも、公用パスポート)が、日没の一時閉店で、郊外のショッピングセンターから追い出され、帰り道のタクシーも拾えず、とぼとぼあるいてたら、憲兵?に職務質問されたそうです。当然、こちらに滞在している邦人なので、パスポートを持ち歩いてなくて、拘束されて、翌日、大使館に助けてもらってました。

 それくらい、日没後、直後は、特に、出歩くのは、異様です。

ラマダン月は、毎日、これを繰り返すわけです。

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