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自動販売機から現金を盗もうとして窃盗未遂罪に問われた群馬県生まれの住所不定、無職、自称加村一馬被告(57)の初公判が21日、土浦簡裁(芳田圭一裁判官)で開かれ、検察側は冒頭陳述で、被告が山の中でヘビやネズミを捕って40数年間1人で生きてきたことを明らかにした。
被告が名乗った戸籍には該当者がなく、兄とみられる人に写真を見せても確認できず「自称」のまま起訴された。
冒頭陳述などによると、被告は中学2年の時に家を飛び出し、栃木県の足尾鉱山の洞穴で生活。関東の山や川を転々とし、浅瀬でコイやナマズを捕ったり、山で山菜やヘビ、ネズミを食べたりしていた。最近は茨城県つくば市内の河川敷に住み、魚を捕ったりして暮らしていたという。
加村被告は公判で起訴事実を認めた。起訴状によると、被告は9月、つくば市で、河川敷で拾ったバールで自販機をこじ開け、現金を盗もうとした。(共同通信)
[11月21日17時46分更新]