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北朝鮮問題の日本国内論調を追っている人はみな気づいていると想うが、奇妙なことがある。それは「中国」と言う言葉をほとんど耳にしないことである。
北朝鮮にとっては、米国との交渉で満足した結果が得られれば、それでいいのだろう。だが、米国は北朝鮮に餌さを与える積もりはないようだ。
そして、北京に高官を派遣している。これをもって、米国が中国に圧力をかけているのだと論評する者達がいる。
彼らの言によれば、北朝鮮の核は中国にとって極めて重大な問題となる筈であるから、お前ら(中国)の力で解決しろと米国が圧力を掛けているのだと言う。
しかし、そう見えるだろうか。米国は盛んに高官を北京に派遣している。米国が超大国の威信をもって中国に圧力を掛けているなら、あれほど北京に日参する必要はないだろう。
実態は米国が、北朝鮮に対して絶対的優位を保つ中国にお願いしていると見るのが正当な評価であろう。事実、中国の圧力によって多国間交渉に北朝鮮は応じざるを得なくなっている。三者会談も六者会談も。
だが、中国の実力を評価するような論調は、我が国の新聞テレビに見事と言えるほどに現われない。我々の耳目に達しない。なぜだろうか。答えは一つしかないだろう。
小泉首相の靖国参拝である。あれにより当然、中国は反発する。それによって日中間でまともな外交は成り立たなくなっている。とすれば、近隣諸国とまともに付き合えない情況を作り出した小泉首相は、外交上の失政を為していることになる。
米国が北朝鮮の核の問題でロシアより、中国を頼りにしているのは間違いない。だから、日中間が正常な状態なら、拉致問題など日本は米国に依存することなく、中国を頼りに出来ただろう。その方がはるかに効果的だし、早期解決が望めたはずである。
拉致問題では米国が具体的圧力となるように手段を有してないのは明らかだ。それに比べ、中国は極めて具体的な手段を有している。その中国を外交的に利用出来ないことは、紛れもない国家の損失だ。
この小泉首相の失政を広く国民に晒すことなく、誤魔化すには今の米国頼みの外交しかないと、見せる以外にない。これが、国内論調から「中国」と言う言葉を排除している原因だろう。
つまり、国内論調を形成している、マスコミはこぞって小泉首相の擁護に回っていると、言うことだ。私は彼らを「御用評人」と呼んでいる。
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