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76年にソロモン海で捕獲したツノシマクジラ。左端が頭部で、右側を下にして横たわっている=水産総合研究センター提供
http://www.asahi.com/science/update/1120/001.html
98年に山口県沖で漁船にぶつかって死んだ1頭のクジラが、ヒゲクジラ類の新種であることがわかった。水産総合研究センター中央水産研究所(横浜市)や国立科学博物館などのグループが死体のDNAや骨格を調べて確認した。ヒゲクジラ類では15種目で90年ぶりの追加。20日発行の英科学誌ネイチャーに発表される。
同研究所の和田志郎室長らによると、このクジラの形状はナガスクジラに似ており、体長は約12メートル、体重は推定で10トン余り。98年9月、山口県の角島(つのしま)沖で漁船にぶつかって死んだ。グループは死体を地中に埋め、完全に骨になるのを待った。骨の形や細胞内のミトコンドリアDNAを調べた結果、これまで知られているどの種とも異なることがわかった。
学名はナガスクジラ属の「オームライ」、和名は「ツノシマクジラ」とした。現在も日本海からソロモン海、東部インド洋にかけて分布するとみられる。
76年〜79年のインド洋、ソロモン海などでの特別調査で捕らえ、分類が不明だった8頭も、DNAや口内のヒゲ板などからツノシマクジラと判明した。
学名は故・大村秀雄博士(元鯨類研究所長)にちなんだ。和田さんは「大型の哺乳(ほにゅう)類はほとんどが発見済みで、新種はまず見つからない。最初に捕獲してから27年かかったが、研究者として幸運だった」と話す。
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<クジラの種類> 口の上あごにヒゲのような板が左右に数百枚並んでいるヒゲクジラ類(シロナガスクジラやミンククジラなど)と、イルカを含む歯のあるハクジラ類に大別できる。合わせて八十数種が確認されている。ハクジラ類では58年に日本人が新種を発見した。 (11/20 03:10)