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(回答先: ケネディ暗殺から40年 未公開写真集が話題に[事件関係者パパブッシュはどう思うだろうか?] 投稿者 極右ユダヤ勢力撲滅運動 日時 2003 年 11 月 19 日 23:27:54)
ケネディ元大統領:
暗殺から40年、一族のブランド力は低下
ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺され、22日で40年がたつ。悲運の大統領として米国民の心に深く刻まれ、神話化が進んだ。しかし大統領が活躍した60年代を覚えている世代は減り、かつて「ケネディ王朝」と呼ばれ政界で権勢をふるった一族のなかにも選挙で落選する者が出始めた。【ダラス(米テキサス州)國枝すみれ】
■刻まれた記憶
1963年11月22日、大統領夫妻とテキサス州知事夫妻が乗ったオープンカーがダラス市中心部に差しかかった直後、銃声が響いた。「大統領が両手でのどを覆うのが見えた」。大統領と同じオープンカーに乗っていて、現在ただ一人の存命者となったコナリー元テキサス州知事夫人(84)が11日、暗殺40周年を契機にダラス市内の大学で行った記者会見で当時を振り返り証言した。
2発目で背中を撃たれた知事が前に倒れこんだ時、コナリーさんは「ああ、神様。全員撃ち殺される」とうめいた。3度目の銃声が響き、血が車中に降り注いだ。後部座席でジャクリーン大統領夫人が叫ぶのが聞こえた。「やつらは夫を殺したわ。(元大統領の)脳があふれてきた」。
悲劇は当時急速に普及したテレビを通じて全米に放映された。オレゴン州在住のジョコウスキーさんは当時15歳。アイオワ州のカトリック学校の生徒だった。「1台だけあったテレビの前に全員が集められ、ニュースを見た。生きている限り忘れることはできない」と言う。
■神話化したJFK
ペンシルベニア州にあるテンプル大学のジェームス・ヒトリー教授によれば、ケネディ元大統領の支持率は大統領に当選した60年に47%だったが、暗殺後に60―65%に急上昇。暗殺事件やケネディ一族に関して出版された書籍は、40年間で2300冊以上に上る。「最大の業績は当時の若者を刺激して政治に関与しようと決意させたこと」と教授は語る。
暗殺現場は博物館になり、年間3万8000人の観光客が訪れる。ウェスト館長はケネディ元大統領の人気をこう分析する。「若い盛りに死んだ者は伝説になる。マリリン・モンローやジェームス・ディーンと同様、元大統領はポップカルチャーの代表となった」
また、元大統領はベトナム戦争が泥沼化する以前の米国、未来が明るく見えた時代の象徴でもあった。館長は「実際の大統領はコミュニズム打倒が信条の冷戦時代の戦士で、生きていればベトナム戦争を拡大させた可能性も高かった」と言う。だが、国民は「大統領が暗殺されなければもっとよい時代になったはず」と思い続けた。
■薄れる神通力
しかし、若い世代にとって事件は「永遠に終わらないミステリー」にすぎない。テキサス州ヒューストン郊外の高校教師、サンディー・コールマンさん(42)は「多くの謎が解けてないから引き付けられる」と語る。
ケネディ一族は、元大統領とロバート・ケネディ元司法長官の暗殺で勢いを失った。大統領の息子ジョン・F・ケネディ・ジュニアも99年、飛行機事故で死亡した。
大統領の妹ユーニスさんの娘の夫シュワルツェネッガー氏が17日、カリフォルニア州知事に就任したが、中央政界で活躍するのは大統領の弟エドワード・ケネディ上院議員と同議員の息子のパトリック・ケネディ下院議員だけだ。
02年、めいの1人のキャスリーン・タウンゼントさんはメリーランド州知事選に出馬したが、落選。おいにあたるウィリアム・ケネディ・スミスさん、マーク・シュライバーさんら4人が下院議員選挙戦の途中で諦めるなど、ケネディ家が持つ神通力も薄れつつある。
=◇=
「ケネディ家の呪い」の著者、エドワード・クレイン元ニューヨークタイムズマガジン編集長に、ケネディ家の栄枯盛衰の背景を聞いた。
――米国人にとってケネディ大統領とは何か。
◆希望とチャンスの象徴、世界中のマイノリティーのヒーローだ。こうしたイメージの大部分は、父親、スピーチライター、妻によって作られたが、それでも国民はケネディが体現する時代にノスタルジーを持ち続けるだろう。
――一族に悲劇が続く理由は。
◆大統領とその兄弟は学校で一番になれなかった場合、罰として1人で夕食をとらされた。厳しい家庭で育った子どもたちは過激なまでに権力、セックス、男らしいさを求めた。しかも、子どもたちは危険を冒すことを奨励されて育った。問題は、一族が「他人と違い、危険を冒しても大丈夫」という万能感覚を持ったことだ。例えば息子のジョン・ジュニアは母に隠れて飛行機免許取得の訓練を受けた。99年、経験不足なのに飛行を敢行し、事故死した。
――今後、ケネディ家はどうなるのですか
◆一族のなかでただ一人、スターになる可能性を持っていたジョン・ジュニアの死で、ケネディ家の政界での影響力は次第に薄れていくだろう。
[毎日新聞11月19日] ( 2003-11-19-18:04 )