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フランス むせぶ喫煙大国 がん対策で大増税 たばこ1箱788円!?
【パリ11日坂井政美】欧州で最も喫煙に寛容な国といわれるフランスで「たばこ騒動」が持ち上がっている。十月に実施した大幅なたばこ増税をめぐって政府とたばこ販売業界が反目を続ける一方で、“高額商品”となったたばこを狙った強盗や密売事件が続発。「これも値上げのせい」と突き上げられ、政府はたばこ関連犯罪防止に向けた特別対策に乗り出すことになった。
ことし二度目となる増税で、同国内のたばこ一箱の平均価格は四・六ユーロ(約五百七十五円)から五・四ユーロ(六百七十五円)に。さらに来年一月には六・三ユーロ(七百八十八円)に再値上げの予定で、欧州で最も高値となる。販売価格の約八割は税金が占める。
保健省によると、同国内のがん患者数は二十年前と比べ六割以上増え、男性のがんによる死亡率は欧州で最高。女性の肺がん死亡率も急伸しており、同省は「喫煙や飲酒などの生活習慣が一因」と警告。このため、政府はたばこ増税をがん対策の一環と位置づけ、増収分を医療保険制度の赤字補てんにあてる。
値上げの直撃を受けたのが全国約三万四千のたばこ店。フランスではカフェを併設した店舗が多く、印紙や場外馬券、宝くじなども販売し、地域での影響力や政治的発言力も大きい。たばこ業界は「死活問題」と激しく反発。先月末には全国一斉の抗議ストを行った。
それに加えたばこを狙った盗難事件が相次ぎ、たばこ店にとっては弱り目にたたり目。七日にはフランス北東部の町でたばこ約二千箱、約一万ユーロ(約百二十五万円)相当が夜間、店内から盗まれ、八日夕には北東部の別の町で三人組の短銃強盗がたばこ店に押し入る凶悪事件も発生した。
たばこの密輸入やインターネットなどを利用した不法売買も急増していることから、治安当局は十日、たばこ店保護と不正流通摘発のための特別対策に乗り出す考え表明。近く、具体策を発表する予定だ。(西日本新聞)
[11月12日2時25分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031112-00000016-nnp-int