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電子投票システムの罠 (1)不正疑惑 アメリカではさまざまな問題・疑惑が浮上
http://www.asyura2.com/0311/bd31/msg/775.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 11 月 11 日 17:45:31:1UddCTsVwSrOw

電子投票システムの罠(1)不正疑惑
http://www.janjan.jp/world/0311/0311048298/1.php?action=table

AccuVote-TS タッチパネル方式で
誰にでも簡単に操作できるが、不正も簡単だ。

2003/11/06

 日本でも一部で行われ始めた電子投票ですが、この分野での先進のアメリカではさまざまな問題・疑惑が浮上しており、その結果が日本の電子投票促進に重大な影響を及ぼすかもしれません。

 その問題と今後の展望を全4回で語るのがこのシリーズです。衆院選真っ盛りの今こそ投票方法について皆さんも考えてみませんか?以下が全4回の題目です。

◇電子投票システムの罠(1)不正疑惑
◇電子投票システムの罠(2)共和党マシン
◇電子投票システムの罠(3)欠陥マシン
◇電子投票システムの罠(4)紙とのコラボレーション

◇ 電子投票システムの罠(1)不正疑惑

 日本では選挙の投票の際「紙」を使い有権者の意思を表すのが選挙のやり方として浸透しているが、アメリカではここ数年事情が異なっている。アメリカでは、現ブッシュ政権を当選させた2000年の大統領選挙の際、フロリダ州で選挙結果が混乱し、投票用紙の不備が指摘されたのは記憶に新しいだろう。その後紙の投票用紙にパンチを入れる従来の方式はダメだという主張が広まり、その代わりに投票マシンの電子化が促進されることになった。電子化が促進され、投票用紙の不備に取って代わり、現在問題になっているのは「不正選挙疑惑」だ。

 なぜ不正選挙が行われているという疑惑が持ち上がるのだろうか?ここにはいくつかの原因がある。現在全米の40州で使われ、すでに4万台以上も普及している投票マシン、ディーボルト社の「AccuVote-TS」というマシのシステムにある。このディーボルドのマシンによる投票は、選挙管理委員会が有権者にスマートカード(ICメモリカード)を渡し、有権者がそのカードをマシンに差し込むと投票可能な状態になり、投票結果はマシンからネットワークを経由して選挙センターのホストコンピューターに送られる仕組みになっている。

 だがジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、市販のスマートカードにあらかじめ特定のプログラムを入れておき、それをポケットに忍ばせて投票所に行くことで、不正をしようとする有権者は、証拠を残さずに1人で何回も投票できるようになるという。また同様の方法で、その投票ブースでのこれまでの投票結果を見ることもできてしまう。この方法を集団で行えば特定の候補を当選させることも容易だ。

 このシステムの問題点は、不正が行われたかがチェックできないところにある。すべてがマシンの中で集計され、その結果を直接ホストコンピューターにデータとして送るので、開票する際、不正を見抜けないのだ。

 そこで1人分ずつの電子投票の結果を紙に印字して集計することで、電子投票システムに不正がなかったかどうかを確認する方法も提案されたが、アメリカの地方政府の多くが財政難に陥っている今、さらに多くのお金がかかる印字方式を併用する地域は少ないという。電子投票は、不正疑惑があっても、開票作業のやり直しができない状態になっている。

 このように不正が起こりうるマシンで、不正があったと証明するすべがない状態では「不正疑惑」がわきあがってもしょうがない。不正をすること事態を不可能にし、かつ不正の有無をチェックするシステムを確立しなければこの問題は解消されない。

 この疑惑はほんの氷山の一角に過ぎない。さらにひどい「不正」が行われているのではないかという疑惑は数々出てきている。次回はディーボルト社が共和党のためにこのマシンを作ったのではないかという疑惑を元に更なる検証を行っていく。

(余財弘大)

 ◇

編集部より: 詳しい情報は下記の資料(英語)を参照してください。

ジョンズ・ホプキンス大学が7月23日に発表した調査報告 
http://www.avirubin.com/vote/
それに対し、ディーボルト社が7月30日に反論を発表した。
http://www2.diebold.com/checksandbalances.pdf

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