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米エネルギー省は10日、米国が今後20年間で優先するべき28項目の大型研究開発計画を発表した。日本、フランス、スペイン、カナダが誘致に名乗りを上げている国際熱核融合実験炉(ITER)計画を最優先課題に位置づけたほか、米国が日本に世界一の座を奪われたスーパーコンピューターの分野では、再び優位に立つことを目指す。
21世紀前半も大型研究の分野で米国が世界をリードするため、専門家による諮問委員会が28種類の計画を選んだ。科学的な重要性や実現の可能性などをもとに優先順位をつけた。
最優先の計画は、地上に小型の太陽をつくって発電に役立てる方法を探るITER。参加各国が経費負担や建設場所で合意すれば、米国も計画実現に向けて最大限の支援をする姿勢を示した。
2番目にスパコンの開発を挙げた。同省のエーブラハム長官は「日本の(海洋科学技術センターの)地球シミュレーターは、米国で最速のスパコンの20倍もの能力がある。米国は敗れた」と強調した上で、「(現在の上位クラスの)100倍の性能をもつコンピューターをつくる」と世界一奪還への意欲を示した。
ほかに、たんぱく質の製造や現代宇宙論に登場する未知のダークエネルギー研究など、野心的な計画が並ぶ。各計画に取り組むには予算化して議会の承認を得る必要があるものの、大統領が科学予算の配分を検討する際に参考にされる。
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【地球シミュレーター】 モデルを用いた模擬計算など科学技術計算向けに性能を向上させたスーパーコンピューター。NEC製。10年前のスパコン並みの計算能力(毎秒80億回)を持つ演算装置を8個組み込んだ「計算ノード」を640台結合し、並列処理をこなす。各ノードを結ぶケーブルは全長2400キロメートルに達する。97年に開発が始まり、昨年3月から稼働。海洋科学技術センターが管理・運営に当たる。
[11/11 11:07]