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下水処理場から新細菌発見=日本初、「門」レベルに分類−産総研
茨城県内の下水処理場で生活排水の浄化に使われている活性汚泥から、全く新しい細菌(バクテリア)を発見したと、独立行政法人の産業技術総合研究所が10日発表した。細菌は動物とも植物とも異なる生物。遺伝子解析の結果、最も大まかな分類である「門(もん)」レベルで新しい細菌であると、権威ある国際専門誌に認定された。新門の認定は日本初だという。 (時事通信)
[11月10日20時4分更新]
2003.11.10 発表
■生命の黎明期に分岐した未知の菌株ジェマティモナス オーランティアカ(Gemmatimonas aurantiaca)の発見
−日本初の新「門」の認定−
● ポイント
系統的に新規な細菌が廃水処理システム中より発見された
本菌株が「門」のレベルで新規な系統群に分類されることが明らかとなり、本菌株を代表とした新「門」を提案し、認定された
このような新「門」の提案・認定は、国内初であるとともに、世界的に見ても極めて重要且つ、稀な発見である
概要
独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)生物機能工学研究部門【部門長 栗山 博】の 花田 智、関口 勇地 研究員らは、廃水処理システム中から系統的に全く新しい細菌の分離に成功した。本新規細菌株は、その新規性に基づき、新属新種としてGemmatimonas aurantiacaと名付けられたが、16S rRNA遺伝子配列による詳細な系統解析から、いずれの既存細菌とも近縁ではなく、「門(phylum)」のレベルで新規な系統群に分類されることが明かとなった。系統学的解析結果に基づき、本菌株を代表とした新門Gemmatimonadetes phy. nov.の提案を国際微生物系統進化雑誌(International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology)上で行い、認定された(平成15年、7月)。本新門は細菌において24番目の門にあたる。なお、細菌系統における、このような新門の提案および認定は日本で初めての事である。