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広島に原爆を投下したB29爆撃機エノラ・ゲイが来月、米ワシントン近郊のスミソニアン航空宇宙博物館で一般公開されるのを前に、米学者らのグループ約150人が4日までに、展示は原爆被害などに言及しておらず不適切と批判する声明文に署名した。5日、博物館に送付する。
声明をまとめたアメリカン大のピーター・クズニック教授(米近代史)が明らかにした。同教授によると、声明は展示が「死傷者数や歴史的経緯に触れていない」と批判、博物館に展示方法の変更などを求めている。
声明には1995年のノーベル平和賞受賞者、ジョゼフ・ロートブラット氏や小説家、カート・ボネガット氏らも署名した。
博物館によると、12月15日から始まる一般公開では、エノラ・ゲイの原爆投下について「最初の原子兵器を広島に落とした」などと簡単に説明、人的被害などには触れない。
博物館のクレア・ブラウン広報部長は「声明文は見ていない。展示方法を変更する計画はない」と話している。
エノラ・ゲイをめぐっては、同博物館による95年の特別展示で被爆者の実情を展示しようとしたところ、米退役軍人団体などが強く反発、混乱の中で館長が辞任した。
今回、博物館側は「技術的進歩に焦点を当てた」(デーリー館長)と主張。一方、クズニック教授は「技術面の展示なら、どのB29でもいいはずだ」と反発している。(共同)
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≪エノラ・ゲイ展示説明要旨≫
米スミソニアン航空宇宙博物館によると、B29爆撃機エノラ・ゲイの展示で予定される説明文の要旨は次の通り。
ボーイング社の「空の要さいB29」は第2次大戦当時、最も高度なプロペラ式爆撃機であり、初めて与圧された乗組員室を持っていた。当初は欧州戦線に投入予定だったが、太平洋戦線で活躍することになり、通常爆弾、焼夷(しょうい)弾、地雷に加えて、2つの原子爆弾を投下した。
1945年8月6日、このB29爆撃機(エノラ・ゲイ)は日本の広島に、戦闘としては初の原爆を投下。3日後、(別のB29爆撃機の)ボックスカーが2発目の原爆を長崎に投下した。(共同)[2003/11/04 16:35]
http://www.sankei.co.jp/news/031104/1104kok098.htm