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天然ガス採掘 ナバホ系『待った』 『聖地』の環境破壊に懸念
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投稿者 小耳 日時 2003 年 10 月 26 日 20:39:24:1UddCTsVwSrOw

天然ガス採掘 ナバホ系『待った』 『聖地』の環境破壊に懸念
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20031026/mng_____kok_____007.shtml

【ニューヨーク=寺本政司】米南西部ニューメキシコ州とコロラド州にまたがる先住民居留区内に眠る豊富な天然ガスの採掘が、同地を聖地とするナバホ系の強い反対で頓挫している。米政府やガス会社の先住民対策への積年の不満が背景にあり、解決は容易ではなさそうだ。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、居留区内のサン・ファン・ベイスンは全米のガス供給量の7%を産出。最近の調査で埋蔵量は、従来算定の倍近い約五十兆立方メートルもあることが分かった。米国内では暖房や発電用などで天然ガスの需要が急増。ガス会社は今夏、採掘拡大を申請した。

 ところが、この動きに「待った」をかけたのが居留区内の先住民で、全米に約二十七万人いるとされる最大のナバホ系。反対の理由として、同地がナバホ系の聖地とされていることや、採掘に伴う環境破壊への懸念を表明。「(首都ワシントンの)リンカーン・メモリアルの屋根にガス井の穴を掘るようなものだ」と非難した。

 さらに先住民とガス会社の訴訟で、会社側がパイプライン建設のため支払った借地代が、周辺の米市民に支払った額の十分の一だったことも判明。居留区内で電気、ガスの施設整備が遅れて、先住民の大半が今も料理や暖房で薪を利用する生活を余儀なくされるなど、米政府の先住民対策への不満も態度を硬化させる理由になっている。

 地元の土地管理事務所は、現地の二カ所で土地借用と採掘を中止するようガス会社に通達を出した。「先住民との十分な協議が終わらない限り、新たに許可はできない」としている。

 エネルギー関係者によると、テキサスなど米南部のガス井はほとんど枯渇し、供給が需要に追いつかず、本格的な冬の需要期を前に価格が急上昇している。文字通り、“高いつけ”を支払うことになりそうだ。

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