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【ロンドン=土生修一】英警察内部の有色人種に対する露骨な人種差別発言を英BBC放送が潜入取材して暴露、警察官8人が停職処分を受けるなど、スキャンダルに発展している。
BBCは、21日に放送したドキュメンタリー番組で、身分を隠して警察官の試験に合格した記者が、今年1月から5か月間にわたってマンチェスター近くの警察学校内で、隠しカメラを使って同僚警察官の言動を記録した映像を紹介した。このなかで、「屋内で生まれても犬は犬だ。英国で生まれても、パキ(南アジア人の蔑称)はパキ」との発言から、米国の白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」をまねた白覆面をかぶり「ばれなければ、アジア人を殺したい」との発言まで、若い警察官が次々に露骨な人種差別発言をする場面が放映された。
警察には放映直後から抗議が殺到。警察を担当するブランケット内相は当初、BBCの取材方法を問題視していたが、反響が大きかったことから、「人種差別は許されない。組織として対処する」と方針を転換した。これを受け、警察当局は、23日までに番組で問題発言を行った8人の警察官を停職処分にし、このうち、5人が辞職した。潜入した記者は、今年8月、不正に収入を得たとして逮捕されたが、現在は保釈されている。BBCは、記者が得た警察官としての給与は返還するが、取材方法については「必要な調査報道だった」としている。
2001年の国勢調査によると、英国の非白人の割合は、全人口の7・9%の460万人で、10年前に比べ、53%も増加。特にマンチェスター周辺では、住民の半数以上を移民出身者がしめる地区もあり、行政の対応に不満をもつ住民の暴動も起きている。
(2003/10/24/00:46 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031023id29.htm