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発信:2002/07/18(木) 09:29:12
『新浪網』17日付報道によると、日本の本田技研工業は中国の広州汽車集団、東風集団と3社共同で広州に乗用車用工場を新たに建設する予定であることを明らかにした。
新設される工場ではすべて輸出用で年産5万台、2004年の稼動を目指すとしており、業界内を超えて注目を集めるビッグニュースとなっている反面、依然詳細が明らかにされておらず、突然の発表であったことから様々な憶測を呼んでいる。
まず、ホンダはすでに広州本田という中国との合弁会社がありながら、なぜ東風集団と手を組むことになったかである。外資系自動車メーカーが工場を2カ所持つというケースはフォルクスワーゲンが歴史的経緯があって2工場を持っている以外に例がない。
次に輸出用のクルマを生産するなら、なぜ既存の広州本田の工場を使わないかである。これに対しては生産ラインのキャパシティが足らないという説が有力だ。現在のシリーズだけでも手一杯のところへ5万台の小型車増産には無理がある。では、なぜ広州本田に工場を増設しないかであるが、これに対しては政府が打ち出した「将来の自動車市場は3大集団(一汽集団、東風集団、上海汽車集団)に集約していく」という政策が背景にある。
先ごろ業界を驚かせた一汽集団と天汽集団の合併も直接の動機となったのはトヨタの存在であった。ホンダも同様に3大集団の時代到来に備え、そのうちのひとつ東風との結びつき強化策に広州本田も巻き込んだという見方が強い。
現在、華北には一汽集団があり、華中には上海汽車集団があり、東風集団にとってのメリットは今後最も成長の見込める華南地方に重点をおくことである。また、東風と広州汽車が手を結んだことで新たな業界再編が促進される可能性も十分にある。
(※編集部)