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伊那市で出土した、髪を三つ編みにした土偶の背面(左)と正面
http://www.shinmai.co.jp/news/2003/10/18/001.htm
伊那市の「今泉(いねずみ)遺跡」発掘調査団(御子柴泰正団長)は十七日、立体的に髪を二本の三つ編みにした、縄文時代中期(約四千五百年前)の土偶が見つかった、と発表した。全国の土偶を調べている日本考古学協会埋蔵文化財委員の宮下健司さん(長野市若穂中教頭)によると、二本に分かれはっきりと結い方が分かる土偶は全国で初めてという。
土偶は縦七・五センチ、横七センチ、厚さ三・五センチ。頭頂部から三つ編みが対になって伸び、それぞれが頭部本体から浮き上がっている。渦巻き状の模様が頭頂部や首の部分に見られ、左耳には耳栓(じせん=耳飾り)も付いている。
一日に地表から約六十センチ下の竪穴住居跡で、顔が上を向いた形で見つかった。調査団は胴体部分もあったと推測しているが、出土していない。
御子柴団長(伊那市文化財審議委員)らによると、髪を編んだように描いた土偶はあるが、立体に表現したものは珍しいという。宮下さんは「縄文人が、現代人のように三つ編みをしていた傍証になる」とする。
同遺跡は同市山寺と御園にまたがり、市道新設に伴い発掘調査している。