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(回答先: 米軍鳥島射爆撃場における劣化ウラン含有弾誤使用問題に係る環境調査について 投稿者 なるほど 日時 2003 年 10 月 15 日 03:06:01)
掲載日 2003年5月29日(木) 朝刊
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劣化ウラン弾・早期回収と射爆場返還を
在沖米軍の鳥島射爆撃場での劣化ウラン弾大量誤射問題で、文部科学省は二十七日、五年間にわたる環境調査結果として「久米島の環境や一般公衆の健康への劣化ウラン弾の影響はない」との結論を出し、調査打ち切りを決めた。
しかし、安全性は本当に確保されたのだろうか。久米島住民ならずとも不安になる。誤射された劣化ウラン弾千五百二十発のうち、回収されたのは二百四十七発にすぎず、八割以上は鳥島に残されたままだ。
劣化ウラン弾は放射性物質で、放射能汚染が懸念される危険な兵器だ。湾岸戦争やコソボ紛争などでも使用され、発がん性など人体や環境への影響が国際的にも論議された。不安解消には、残る劣化ウラン弾の確実な回収が必要最低限の措置だ。
今回問題となっている劣化ウラン弾は、一九九五年十二月から九六年一月にかけて在沖米軍が鳥島射爆撃場で三回にわたり「誤射」したものだ。
劣化ウラン弾が危険物質であることは米軍も認識し、米国内法でも厳しく制限され、戦闘や当局が認めた実験場以外での使用は禁止。米軍内規では日本国内の施設・区域での使用も禁止され、厳重な管理下にあるはずだ。それが、なぜ「誤射」されたのか。
同弾の誤射問題は、米軍射爆訓練場のある米国自治領プエルトリコのビエケス島でも起きている。鳥島での誤射事件から三年後の九九年二月のことだ。
しかし、劣化ウラン弾の使用を、米軍は当初否定していたが、ビエケス住民に米情報公開法や演習場調査などで収集された証拠を突きつけられ、初めて「誤射」を認めている。
ビエケスでは、その後、ナパーム弾や化学兵器の使用なども次々に明らかにされている。
在沖米軍をはじめ実弾射爆訓練での米軍の指揮・命令・管理体制のずさんさを疑わざるを得ない。
文科省の調査では「影響はない」との説明だが、打ち切りに対して、久米島町の高里久三町長は、住民の健康診断を要求している。誤射された劣化ウラン弾の回収が二割にとどまり、今後完全回収のめどもたたない中で、住民の安全と健康を守る行政の首長としては、当然の要求だ。
劣化ウラン弾問題では、県も「戦車を貫通する劣化ウラン弾は、地中深くとどまっている可能性が高い」と、環境面での将来にわたる悪影響に懸念を表明している。問題は劣化ウラン弾だけではない。演習後の不発弾処理も不十分で、鳥島に限らず県内の米軍演習場は不発弾であふれている。
問題の解決には、やはり実弾演習の中止と射爆撃場の全面返還しかない。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/shasetu/sha23/s030529.html