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(回答先: 閻魔像が造られ始めたのは平安末期から鎌倉時代ではないかと... 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 15 日 20:35:19)
あっしらさん、いつきイさん、レスありがとうございます。
日本において元々神像は製作されませんでした。これは自然物を神と認識したからです。神像の製作は仏教伝来により仏像を目にするようになったため始められた、とされています。
神像の姿については僧形のものや、インドの神像を模したもの(いつきイさんのお説はこれに当ると思います。)や衣冠束帯姿のものがあります。
今回発見された像は、最後の衣冠束帯のものに当ります。では何故この形の神像が作られたかですが、この点について論じたページを見つけましたのでご紹介します。
筆者は衣冠束帯姿の神像が作られることになった理由を、「地方の有力神たちも次々に官位を与えられ、天皇中心の秩序体制に組み込まれていった。こうなると、いかなる神であっても、天皇の下では貴族と同格であることになる。そのために、服装も共通のものとみなされて衣冠束帯姿に造られることになったのであろう。」と述べています。
私も概ねこの説に同意します。詳細はページ(出雲美希「神と仏の交差点」の12)を参照ください。http://gfi59.hp.infoseek.co.jp/kamihotoke.htm
また、山折哲雄氏と梅原猛氏の対談「宗教再考 − 一木一草に神仏宿る風土」でも、仏教と日本の神道との関わりについて触れていますので併せてお読み下さい。
http://www.chugainippoh.co.jp/NEWWEB/n-taidan/saiko1.htm