現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ31 > 154.html ★阿修羅♪ |
|
日経産業新聞月〜金曜日発行
月ぎめ3,568円(内消費税 169円)http://www.nikkei4946.com/syoukai/ss/index.html
ボーダフォン ホームページ↓
http://www.vodafone.jp/
VODAFONE GROUP PLC 株価 125.00 p
http://uk.finance.yahoo.com/q?s=VOD.L&d=c&t=my&l=on&z=b&q=l
●1000株買ってみました。
世界最大の携帯電話会社、英ボーダフォンが傘下のJ―フォンのブランド名を十月からボーダフォンに切り替える。先週にはJ―フォンの兄弟会社である日本テレコムを米リップルウッド・ホールディングスに売却することで大筋合意した。ボーダフォンが携帯電話事業への経営集中を鮮明にするにつれ、日本勢はいや応なく世界的な競争の舞台に引きずり込まれていく。
「NTTドコモをとるのか、ボーダフォン陣営に加わるのか、踏み絵を突きつけられたようだった」。二月二十四日、J―フォンが都内で開いた会合「J―フォン パートナーミーティング」に出席したある携帯電話メーカー幹部は振り返る。
この会合には、J―フォンと関係が深いとされるシャープや三洋電機などのほか、一般にドコモ陣営と呼ばれるNECや三菱電機なども含め百人を超える担当者が広く招待された。席上、J―フォンのダリル・グリーン社長は「TSUNAMI」という名前のプロジェクトを公表した。
「皆さんがJ―フォンに端末を供給してくれれば、世界に一億人以上の顧客を誇るボーダフォンへの端末納入の足がかりになります」。グリーン社長はこう誘った。
現在、ボーダフォンが販売する世界標準の携帯電話と日本の端末は方式が異なるためJ―フォン向けに作った端末がそのままボーダフォンに採用されることはない。
ただ、部品やソフトの共通化を進め、若干の調整で輸出先を振り向けられる体制を整えれば、J―フォンとボーダフォンの共同調達が実現する。これがTSUNAMIだ。J―フォンは早ければ来年にも共同調達体制を整える意向だ。
ボーダフォンは世界二十八カ国の携帯電話会社に出資し、加入者は出資比率換算で一億人を超える。くしくも同じ日ドコモは都内で「iモード」四周年記念パーティーを開いていたが、ボーダフォンの巨大な顧客基盤を魅力に感じるメーカーも多かった。
飽きやすい消費者に一年に二、三回の新モデルを提示しなければならない携帯電話会社にとって、どれだけ強力な端末調達先をそろえているかがカギ。最大手のドコモが六割近いシェアを維持しているのは、早くからNEC、パナソニックモバイル、三菱電機といった「ドコモファミリー」を形成したことが大きい。
その点、顧客数で国内三位のJ―フォンは苦杯をなめ続けてきた。「これからは日本市場だけを考えるのでなく、世界に視野を向けるべきだ」(グリーン社長)。TSUNAMIは、国内での圧倒的優位でメーカーを意のままにしてきたドコモへの強烈な宣戦布告となった。
ドコモ系といわれるメーカーの中にもボーダフォンへの歩み寄りがみえる。パナソニックモバイルは「もはや日本市場は世界四極の一極でしかない」(桂靖雄社長)として昨年末、ボーダフォンへのカメラ付き端末納入に踏み切った。
日本の携帯加入者は七千万人。世界では毎年四億台の携帯電話が売れている。ドコモ、KDDI、J―フォンといった国内での序列の意味が薄れつつある。
【表】2003年3月期の事業規模を比べると……
英ボーダフォン NTTドコモ
ジェント社長 立川社長
加入者 1億1970万人 4486万人(4月現在)
売上高 303億7500万ポンド(約5兆9400億円) 4兆8091億円
EBITDA 112億1700万ポンド(約2兆1900億円) 1兆8363億円
主なマルチメディアサービス 「ボーダフォン・ライブ!」(100万人強) 「iモード」(5月末で3830万人)
国際展開 28カ国の事業会社に出資 米、英、香港などで5社に出資
(注)EBITDAは利払い前・税引き前・償却前利益。加入者数は出資比率を勘案して算出した
「J―フォン」ブランド10月変更
携帯電話国内三位のJ―フォンは二十七日、ブランド名称を「J―フォン」から「ボーダフォン」に十月一日付で変更すると発表した。世界最大の携帯電話会社であるボーダフォンのブランド力を生かし、グローバル性を前面に打ち出して顧客獲得につなげる。
「J―フォン」のブランド名は一九九七年二月にスタート。二〇〇〇年十一月に始めたカメラ付き携帯電話サービスの大ヒットで、J―フォン人気に火がついた。しかし、すでにライバル各社が同様のサービスを始めており、カメラ付きならJ―フォンとさえいわれたブランド力が相対的に低下していた。世界最大という強みがある「ボーダフォン」に変更することで巻き返しを狙う。
【図・写真】端末の調達能力は携帯電話会社の力の源泉(先週開催された東京・ビッグサイトでの展示会)