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与那国島で見つかった世界最小級のチョウ「タイワンヒメシジミ」(佐々木茂さん提供)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20031013i503.htm
羽を広げた時の横幅が2センチに満たない世界最小級のチョウ「タイワンヒメシジミ」が、沖縄県の与那国島で見つかった。台湾やインド、フィリピンなどに生息しているが、国内で確認されたのは初めてという。
発見したのは、趣味で約30年にわたりチョウの観察、採集を続けている大阪府八尾市の通訳業佐々木茂さん。今月4日、島の中央部でチョウを観察していて、一休みしようと草原に寝そべったところ、茂みに止まっているのに気付いた。
羽の後方にオレンジ色の縁取りと黒い点が並んでいるのが特徴で、国内では最も小さいチョウとなる。発見された与那国町は、羽を広げた時の横幅が約20センチになる世界最大のガ「ヨナグニサン」の生息地。最小級のチョウも見つかったことで、町教委では生態調査を急ぐ。
農業生物資源研究所昆虫神経生理研究室の井上尚・主任研究官は「大気の下層を流れるジェット気流か、台風に乗って南方から飛来したのではないか」と話している。
(2003/10/13/10:22 読売新聞 無断転載禁止)