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(回答先: 2chの正体 第十一章・2ch打倒に動き出した組織たち 投稿者 打倒2chの潮流 日時 2004 年 6 月 07 日 02:06:16)
19世紀のナポレオンのロシア遠征。この大失敗は、フランス軍を襲った極寒「冬将軍」の脅威の為であったと、多くの歴史書には記されている。
しかし、彼の忠臣・コレンクールは、その回顧録の中で、次のように記している。
「たとえば酷寒のためとか飼料の欠乏とか、そのようにして云々される話に、そして今後も繰り返されるに違いない“そうした作り話”に、私としてあらかじめ答えておきたい……。撤退の途次、多くの馬たちが転倒するやそのまま道に横たわってしまった主要な原因は、氷雪の上でも滑らぬように鋲付き蹄鉄を打たれていなかったためである。立ち上がろうと空しく足掻いたあげく、馬たちは倒れた場所にそのまま横たわってしまう。氷上様の蹄鉄と、今少しばかりの気配りさえあれば、ずいぶん沢山の馬が救われたに違いないことは明白である」
私は今、この一文を記したコレンクールと同じ心境である。
私は、既に反2chレジスタンス活動を止めている。今後も続ける予定はない。
しかし、後に1ch関係者の手によって繰り返されるであろう嘘…1chが悪徳サイト打倒に貢献した…と言う作り話が喧伝される前に、コレンクールの如く、私の方から答えておきたい。
私のレジスタンスの歩みと……。
そして、打倒2chの最大の障害となり続けた1chの存在について……。
昨年の十月頃に、2ch&1ch被害者たちにレジスタンス化を呼びかけて以降、既に八ヶ月の月日が経とうとしている。
そのレジスタンスの元祖である私が活動を始めたのは、サクラの匂う昨年の五月頃だ。
実をいうと、当初の私には、反2ch活動をする予定など全くなかった。
2003年から2004年に掛けての私の人生計画は、一に、労働に励んで蓄財を貯め、二に、興信所を雇って古い知人の行方を探し、三に、語学の勉強に励んで資格を取り、四に、ばらばらの家庭を建て直し、五に、自営業の為に必要な知識を積む事だった。
どこにも反2chをやるなどという項目はなかった。
では、なぜ、反2ch活動を始めてしまったのか?
私が反2ch活動を行う切っ掛けとなったのは、偶然にも、井上玄氏の日記の断片を拾ってしまった事にある。
井上玄とは、元2ch関係者にして、最初の2ch告発者だ。
彼は、昨年の三月頃に、2ch側からの脅迫を受け(2chは、某探偵社等を使って恐喝を行っている)、告発HPを閉鎖させてしまった。それと共に彼の告発資料は、web上から失われてしまった。
私は、その失われた資料の一部をググ~ルのキャッシュで、偶然にも拾ってしまったのだ。その拾った資料は、プロ固定の存在について記されたものだった。
当時の私は、まだネットを始めて間もない身だった。しかし、過去にわずかばかりネットを行っていた時期があった。そのわずかばかりの間に、私は、2chの企業叩きに巻き込まれるという不運に遭遇した。
まだ、ネットというものを理解していなかった私は、その事件に「ネット世界では、人は、これほど残酷で中傷好きに変わってしまうものなのか?」と驚き、激しい人間不信に陥ってしまったものだ。
しかし、2chの悪質な煽りには、どうしても“人為的”なものを感じずにはいられず、その不信感が、心の底で氷の如くわだかまり続けていた。
心にわだかまり続けていた。
再びネットを始めて間もなく、井上玄の日記の一部を拾い、私は大いに驚いた。そして、プロ固定について調査してみた所、もはやその存在は、2chの常連の間でも公然の秘密として扱われ、雑誌にまで紹介されている事を知ったのだ。
間違いなく、専業の煽り屋・プロ固定は存在する……その事実を知った瞬間、私は、心の中にわだかまっていた謎が一気に氷解した。
「やっぱり、人為的な煽りだったのか……!誰もが、あんな悪質な煽り屋になる訳じゃなかったんだ!」
「2chは、金儲けの為に、他人を犠牲にする悪質なリンチを繰り返していたんだ!」
「俺は、こんな奴らの金儲けの為に、人間不信に陥ってしまっていたのか!!」
謎は氷解した。しかし、不審の氷から解き放たれたものは、こんな馬鹿な事が許されて良いのかという激しい怒りだった。
2chの営利の為に、情報が操作され、人為的に企業や個人が叩かれ、多くの人々が金銭的にも精神的にも甚大な被害を受けているというのに、その悪事が隠蔽され何ら罰せられずにいる……こんな馬鹿な事があってよいのだろうか?
私は、少しでも多くの人々にこの事を伝えようと、幾度か関係資料を2ch内に張って回った。しかし、それからわずか三日後に、私はクラッキングの被害を受けた。(振り返ってみるに、このクラッキングは勘違いだった可能性がある)
クラッキングを受け、改めて事の重大さに気づいた私は、本格的に反2ch活動家として戦う事を決意したのだ。
しかし、当初の私は、まだまだPC素人であり、フォルダの作成方法すら知らない有様だった。2chについても、その全体像が十分には把握しきれていなかった。
そこで私は、四つの事を真っ先に始めた。
一つは、セキュリティーについての勉強とセキュリティーツールの収集。
二つは、複数のハンドルを用意し、サイトの系統ごとに使い分ける事。各サイトである程度の信用を得る事に努め、それ以外では常に匿名や捨てハンドルで活動する。これは、プロ固定らの標的になる事を防ぐ為だ。もちろん、IPだって見せない。(事実、彼らが私の存在に気づいたのは、活動を始めてから半年も後の事である)
三つは、2chを扱った資料サイトを巡回し、資料を集められるだけ集める事だ。
集めた資料を本に年表を作成し、2chの関係者らについても資料を揃えた。お陰で、ネット歴半年にも満たない身で、2chの基本的な全体像を把握する事ができた。
四つは、2chの裏話を徹底収集する事だ。その為に、2ch内部の情報が漏洩しやすい「批判要望」「運営情報」「ニュース速報」板や2ch関係の情報サイトを網羅する“監視用リンク集”を作成し、毎日のように監視に当たり始めた。
ちょうどこの時期、私は職を替えている。替えるに当たって、私はネットでの活動時間を少しでも増やす為に、勤務時間の少ない職場を選んだ。もっとも、代わりに休暇がほとんど取れず、福利厚生も給与も芳しくはない所だ。
いきなり、人生計画が狂ってしまったが、私は、2ch打倒にサホド時間が掛かるとは思っていなかった。まさか、仕事以外の時間を全て2ch打倒の為に費やす日々が、その後、一年も続く事になるとは誰が想像しえただろうか?
地下でうごめくレジスタンスと化し、セキュリティーを磨き、2chの全体像を調査し、2chの裏話を徹底収集し続ける……これが当初の私の活動内容だった。
無論、独りだけで成し得る活動ではない。私は同志を探そうとも試みた。しかし、肝心の井上玄のHPは閉鎖し、当人は消息不明だった。そこで私は、かつて井上玄が常連をやっていたという、1chなるサイトに通い始めたのだ。
そして、ほんの数ヶ月の内に、私は1chに幻滅してしまった……。
以下、1chの実態を知っていただく為に、私の体験を述べる。
井上玄は、かつては1chで常連であったという。故に私は、1chの人々が井上玄のHPのミラーを作成し、あるいは、彼の消息を知っている事を期待していたのだ。
しかし現実には、ミラーを作っている者はおらず、井上玄の消息を知る者すらいなかった。そして、2chの裏話や運営について尋ねても、まともに答えられる者が一人もいない有様だった。
「ならば良い。ここなら反2chの人たちが来ているはず。ここで情報提供や活動の呼びかけを始めよう」
訪れて早々に失望した私は、しかし、1chを拠点に何とか活動を行おうとした。そして、私は二度目の失望を覚えることとなった。
第九章の冒頭辺りでも記したが、1chでは、ただただ「2chの悪口をいう」以外の活動は許されない。情報提供しても活かせる者はおらず、逆に嘲笑や罵倒すら受ける。そして、具体的な活動を呼びかければ、ほぼ百%潰されてしまう始末なのだ。
反2chの拠点かと思いきや、1chは、ただ愚痴を言うだけのサイトに過ぎなかった。
それでも私は、数ヶ月間に渡って毎日のように1chをロムし続けた。所がまもなく、私は不可解な事に気づいた……。
1chでは、荒しのIPが定期的にまとめて公開されている。しかし、荒らしなど全然来ていなかった時ですら、なぜか荒らしのIPと称されたものが公開されているのだ。
私は、不審に思い、1chを監視する時間を増やし、数週間ほど数十分単位でロムを繰り返す様になった。はたして本当に荒らしが多数来ているか確認したかったのだ。
そして、小まめにロムを続ける内に、私は、とんでもない事実に気づかされたのである。
1chで公開されていた荒らしのIPの大部分は、“荒しだった事にされた”普通のユーザたちだったのだ……。
1chでは、「気に入らない提案をする者」「苦情を述べる者」「運営側の差別発言を批判する者」「大事になりそうな運動や話を持ちかける者」「運営側の宇宙えびらよりも目立ちそうな者」等は、一方的に“2愚糞(2chネラーの意らしい)”に認定され、仮ハンドルや匿名の一言レスを使った悪質な誹謗中傷が浴びせられる。
1chに来ているユーザの多くは2ch被害者だ。被害者にとって2chネラー扱いされる事は、最大の屈辱だ。しかし、それに激しく抗議しようものならば、より酷く「2愚糞だ」と煽られた挙句、出てゆくまで酷い個人攻撃を受ける事となる。
私は、濡れ衣を着せられ「何でそんなに酷い中傷や差別発言を行うのか」と抗議するユーザに対して、「2愚糞は人間ではありません。だから人権は適用されません」という信じがたい言葉が返された場面を目撃した事もあった。
私は初め、誰がこのような酷い叩きを行っているのか分からなかった。しかし、1chを小まめにロムしてみた所、おかしな事に気づいてしまったのだ。
1chで、「2愚糞」に認定され、個人攻撃を受けだしたユーザの“反論”が、直ぐに“削除”されているのだ。言いがかりを付ける側の誹謗中傷は残され続けるにも関わらずだ!しかも、スレッドそのものが改竄されてしまう時すらあるではないか……!
気に入らないユーザに「2愚糞」と言いがかりを付け、それを事実であるかのように見せかける為、不都合なレスを削除して、スレッドまで改竄する。そして、濡れ衣を着せた相手を好きなだけ叩いた後は、関連レスを全て削除し、“何事もなかった”かのように見せかける……。
分かりきった事だが、レスの削除、スレッドの改竄が出来るのは、運営側だけである。
何の事はない。気に入らない住人に対して匿名で罵詈雑言を浴びせている犯人は、1chの運営陣自身だったのだ。
彼ら1ch運営陣は、気に入らないユーザを2chの手先に認定して攻撃した挙句、そのIPを“荒らしのIP”と称して公開していたのだ。そして、それを以って、「2chネラーを退治した」と言っていたのだ!
何と馬鹿げた話だろうか!?
しかも、1ch運営陣の“気に入らない”の基準は、まともなものではない。
分かりやすい例として、以下のやり取りをご覧頂きたい。
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[7] ??さん (04年3月8日9時41分)
私が書いたのが消えてますが、私何か悪い事でも書きましたでしょうか?? 引用レス
一言レス
[8] 宇宙えびさん (04年3月8日23時24分)
第一に名まえの??がモラルが無い。
名無しは2グ鼠の特徴。2グ鼠は2ちゃんねると相場が決まっています。文句をいわずにお帰りなさい。菌や豚が待っています。
●名前のモラルが無いのは、それは「捨てハン」といいます(ルヴィス)
●「宇宙えび」という名前にモラルがあるとは思えんが?
●モラルのないのは、(3月16日11時45分)yahoobb218129180104.bbtec.net、君だよ。
●↑↑列記としたHNだよ!!
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ご覧の通り、「??」なるハンドルの方が投稿を行った所、ハンドルが気に入らないという理由で、運営側の宇宙えび氏に一方的に投稿を削除され、2chネラー扱いされてしまっているのだ。(ハンドルが不誠実だと言っているが、1chの運営側が誹謗中傷を行う時は、常に匿名である)
しかも、●の一言レスの三番目で、IPまで公開されてしまっている。
1chは、2chのネットウォッチ板の悪質なストーカーたちが、1chにたどり着いた反2ch分子をマークする為に、常時ロムしている。そんな場所でIPを公開する事は危険だ。だが、何のためらいもなく、1ch側は投稿者のIPを公開しているのだ。
この1chの態度に驚いた私は、かのサイトについて情報収集を行った。そして、心の底から呆れてしまった……。
西和彦が「人に優しい掲示板」を目指して開局したといわれる1ch……。
しかし、現実は、2chの黒幕の一人・切込隊長(山本一郎)の先輩に当たるバリューエクスチェンジ社の社長・清水康司が、営利目的で立てたサイトに過ぎなかったのだ。そして、その運営たるや開局直前から「最低」の評価を受けていた。
試験運転をせずに、バクだらけの状態で開局……。
抗議や苦情があれば、一切受け付けずに粛清で対応……。
商業サイトでありながらスタッフは全員ボランティア……。
住人に対する、宇宙エビらの個人攻撃や実名公開の嫌がらせを運営側が黙認……。
守秘義務を全く守らず、住人から送られてきた内容証明を平然と部外者に転送……。
IPの流出により、運営陣が匿名で誹謗中傷を行っていた事が発覚……。
正常化しようと努めたスタッフたちが相次ぐ離反……。
そして、最後には元ネットストーカー宇宙エビの参入と独裁体制……。
それが1ch開局から半年間余りの間の惨状だったのだ。
☆ 特集サイト
http://web.archive.org/web/20020726132053/http://watchken.tripod.co.jp/
☆1chの惨状を特集したログ
http://members.at.infoseek.co.jp/mod5/hist1ch1.html
☆上記の要約
http://chibifusa.s3.xrea.com/matome01.htm
☆ 2ch被害者を救う所か、被害を拡大した1chの実態
http://web.archive.org/web/20030418044115/http://www.geocities.com/han1chtv/
☆ティーンズの為のHP管理・運営講座の管理人を怒らせた1chの無礼
http://www.1sm.net/1ch.html
☆ 何と、掲示板にスパムメーカを密に設置していた事が発覚
http://members.at.infoseek.co.jp/mod5/pass3.jpg
開局当初から大顰蹙を買い続けた1chは、誕生から数ヶ月の内に破綻し、西和彦もあめぞうも姿を消し、今や宇宙エビの独裁場と化していたのだ……。
しかも、そんな彼らが行ってきた反2ch活動も、ろくなものではなかった。
≪三年間に渡る1chの功績≫
@2chへの訴訟・告訴件数ゼロ。
逆に、1chのベンゼン中尉氏と宇宙エビは、悪事が祟って訴えられ、30万円と100万円の賠償命令が。
A駆除したプロ固定の数ゼロ。
逆に、幾人かのスタッフが2chに寝返り、最近では、1chで叩かれていた者が2chのプロ固定にスカウト。(ぐおへ氏の事か?)
B救済した被害者数未知数。逆に、気に入らないユーザに濡れ衣を着せての攻撃で、二次被害者が続出。
C活動により減った2chの板やアクセス数ゼロ。
逆に、1chの惨状と1ch関係者の戦争ゴッコが格好のネタとなり、2chは話題作りに成功。アクセス数増加。
D動かした組織の数ゼロ。逆に、2002年2月末にはサーバが落ち、普通のプロバイダーに移転。今や西和彦らの姿もなし。
三年戦って功績ゼロ……逆に被害を拡大。
当然の結果だろう。彼らは「掲示板で悪口をいう」「2ch関係の掲示板を荒らす」等の行為を活動と称し、それを“2ch打倒の戦いになっている”と思ってきたのだから……。そんな意味もない行為を以って「第一線で戦っている」と主張してきたのだから……。
(後に知った事だが、井上玄氏は、1chの宇宙エビを指して「戦争ゴッコをして遊んでいるだけ」と名言を残されていた。しかし今や、その言葉は1ch全体を揶揄する時の決まり文句として定着している)
2ch離れを呼びかけ、「人に優しい掲示板」をスローガンに掲げていながら、誕生したのは2ch以下のサイト……。
私は、こんなサイトを反2chの拠点だと勘違いしていたのだ。
私は1chの実態を知ると、いいかげん見切りを付けた。
(その後も、1chの存在が、打倒2chの最大の障害になり続けようとは、誰が想像しえただろうか……?)
こうして私は1chを離れると、単独で、活動を続ける事に決めたのだ。
その頃の私には、活動内容も増えていた。
既に五月末からプロ固定の追跡を開始していた。相手はプロ固定・金土日だ。(第十章で記したストーキングの骨も、この追跡劇の時に身に付けたものだ)
そして、裏話を収集する度に告発活動と情報の信憑性を調べ始めていた。
各マスコミに2chの裏話を送信。2chの危険性を理解していただく為に、各地で告発。
収集した情報の重要性を図るには、大手の掲示板サイトで告発を行い、自作自演を交えて煽る方法を取った。収集した情報が大したものでなければ、真偽について賛否両論のレスが付く。だが、2chに取って不都合なものであれば、閑古鳥が鳴いていた場所に急にアクセスが増加し、全面否定と中傷のレス数が大量に付き始める。これは、2chのマーク屋が工作を行っている為だ。マーク屋が工作を行うか否か……確実な証明にはならないが目安にはなる。
七月に、2chの町BBSとNAVER提携事件が起きた時は、私はこれを何とか利用しようと試みた。
この提携事件では「NAVERと町BBSの提携に過ぎない」という説明の裏で、韓国へのIP販売、韓国人プロ固定の参入、反対した削除人の切捨て、韓国にスポンサーができた等の裏話が飛び交いだした。2chのニュース速報板、双葉ちゃん、そして雑誌『2ちゃんねる+』では、露骨な言論統制が敷かれ、多くの2ch保守ユーザたちが危機感を募らせていた。
あちこちで難民の誘致と避難の呼びかけが起きた。それに同調し、私も多くの難民を別サイトに誘致した。ドサクサに紛れて、少しでも多くの人々を危険なサイトから遠ざけようとしたのだ。
しかし、この事件も時が経つに連れ、不穏な噂だけを残して静まってしまった。そして、一旦は避難した住人たちも、徐々に2chに戻ってしまった……。
資金無し、同志無し、頼るべき著名人無し、後ろ盾無し……そんな状態で私は活動を続けた。だが、どんなに2chの情報操作、裏家業、危険性を訴えても、反応を示した人々の大部分が、しばらく経てば2chへと戻ってゆく……この繰り返しだった。
どんなに投書や告発活動を続けても手ごたえは薄かった。幾人かの著名人にも訴えかけたが、さほど関心を示してはくれなかった。
たった一人での活動では、やはり限界があった。しかも2chの裏話を収集するに連れ、私は恐怖感に駆られ始めてもいた。
過去、2chの告発サイトを立てた人々の多くが、様々な脅迫を受け、その後消息が分からなくなっているのだ。中には、たった二日で告発サイトが潰されたこともあった。
しかも、情報収集を行えば行うほど、ある程度の信憑性を以って、様々な組織の名前が出てくるではないか……。
2chとつるんでいるといわれた悪徳興信所以外にも、朝鮮総連の名前までが出てきたのだ……。保守陣営が多数を占める2chに朝鮮総連が関わっているなど信じがたい事である。しかし、それを「信じられない」の一言で済ませて良い程度の情報量ではなかった。
いつ何時、私も正体を特定され、攻撃を受けるか分からない……。
私は、わずかな期待を抱いて、見切りを付けた筈の1chを覗く事もあった。しかし、警察や弁護士に掛け合い続けているサリーなる女性(唯一まともな1ch住人)がたまに顔を出す以外は、相変わらず1chの関係者らは、気に入らないユーザを「2愚糞」呼ばわりして苛めているだけだった。
いや、あそこを牛耳っている宇宙エビに対して「2chの被害にあってるのなら告訴しましょう。手伝います」という呼びかけを行う人もいた。2chの暴露本を出版するといい、情報提供を呼びかける者もいた。署名活動を呼びかける者もいた。しかし、告訴を呼びかけられる度に宇宙エビは逃げ出し、他の活動に対しても「活動は個別にやるべき」と主張して潰しに掛かり、私が行った情報提供ですら「名無しの投稿は採用しない」という理由(私はハンドルで投稿していた)で潰されてしまう始末だった。
私が、可能な限りの全ての時間を費やして情報収集を行い、追跡技術を磨き、独り地道に戦っている間……とおの「第一線で戦っている」という主張する人々は、相変わらず戦争ゴッコに興じ、口先だけの活動を繰り返しているだけなのだ。
しかも彼らは、私が他所で告発活動を行っている時すら「2愚糞の自作自演」と主張しては乱入してくる事もあった。
一体、1ch関係者には何度失望と憤りを覚え、何度活動を邪魔された事だろうか?
活動を始めてから四、五ヶ月ほどの歳月が流れた時、毎日休み無くディスプレイにかじり続ける私の背には、大きな疲労感が圧し掛かり始めていた。
情報は、可能な限り収集した。
金土日の個人情報についても十分に調査した。しかし、どうしても100%の保障は得られなかった。下手をすれば、奴に騙されているのかも知れない。
各マスコミ、著名人、色んな方々に宛ててメールを送った。幾度も。
だが、胸を張れるような成果は得られなかった。代わりに、焦燥感と諦めの情が湧き始めていた。
「語学の勉強をする等の人生計画も放棄し、家族も友人もほったらかしにして、私は、永久にこんな日々を送るのではないのか」……と。
だが、しかし……そんな時に信じがたい偶然が起きたのだ……。
私が常駐し始めていた某団体から、「2ch打倒」の話が飛び出したのだ……。