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今年3月のイラク戦争開戦時に駐レバノン大使を務めていた天木直人氏(56)=8月29日付で退職=は30日、毎日新聞の取材に応じ、開戦直前に日本政府の米国支持方針に反対する公電を外務省に打電したことを理由に「事実上、解雇された」と述べた。外務省は「大使任期満了と省改革を理由にした勧奨退職」と説明しているが、天木氏は8日、今回の経緯などについて外国特派員協会(東京)で講演する予定。
天木氏によると、開戦(3月20日)前の同14日、「戦争回避のため最後まで外交努力をすべきだ」との川口順子外相あての公電を打電、全在外公館にも電報を転送した。開戦後の同24日にも「敗れた外交を取り戻すのは、戦争を終らせる外交努力」と打電した。
この直後、外務省の北島信一官房長から「外務省をやめるつもりか」「電報を転送するな」との電話があり、6月ごろ竹内行夫事務次官から「省改革のため勇退してほしい」との私信を受け取った。帰国命令を受け8月21日に帰国、同29日に退職し、再就職のあっせんを断ったという。
天木氏は「外務省の外交に承服できなかった。戦争には大義がなく、フランスなどと外交努力を続けるべきだった」と述べ、「自分の年齢では2度、大使に任命されるのが慣例で、解雇としか思えない」と語った。
天木氏は京大を中退し、69年に入省したキャリア組。カナダ公使、デトロイト総領事などを経て01年1月に駐レバノン大使に任命された。【白戸圭一】
[毎日新聞9月30日] ( 2003-09-30-23:06 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/seiji/20031001k0000m010107000c.html