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ラッセル・カーク(一九一八 〜 一九九四年)「保守主義の精神」(一九五三年)出版五十年
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
平成15年09月23日(火) 07時57分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)九月二十二日(月)
(第七百八回)
○パトリック・ブキャナンが主宰する、
隔週刊誌「アメリカン・コンサバティズム」、二〇〇三年九月二十二日号、
十九頁以下に、W・ウエストレイ・マクドナルド
「その精神を失った運動 − ラッセル・カークの古典的著作出版
五十年後のアメリカ保守主義」、と言う論文が掲載されて居る。
○ラッセル・カーク(Russell Kirk、一九一八 − 一九九四年)著
「保守主義の精神(The Conservative Mind)」(一九五三年)
○この著作は、第二次世界大戦後の米国保守主義運動の、原典、古典、
典拠、と成った本だと言う。
○ラッセル・カークは、ミシガン州立大学の歴史学教授。
○カークは、エドムンド・バーク、
ジョン・アダムス、
ヘンリー・アダムス、
アービング・バビット
などの、思想家の系列上の人。
「カークの反近代主義的伝統主義」、とある。
○カークは、政治には、直接関与はしなかったが、一九九二年の
パトリック・ブキャナンの大統領キャンペーンのミシガン州支部
議長を勤めたと言う。
○当寸評子の知る限りでは、今まで、日本でこのラッセル・カークが
紹介されたことはなかったのではないか。
○「フォーサイト」の最新号(二〇〇三年十月号、十三〜十五頁)に、
共同通信ワシントン支局長会田弘継、と言う人が、
「ネオコンへの反撃を開始した伝統的保守の復活」、の中で、
ラッセル・カークについて論評して居る。
これは、少なくとも筆者としては、カークに関する、初めての
日本のマスコミ上での言及である。
○しかし、P・ブキャナン主宰の「アメリカン・コンサバティズム」
(二〇〇三年九月二十二日号)誌の論調は、前記、「フォーサイト」の
記事とは、かなり違う。
○レーガンは、いわゆる「保守主義」派の米大統領、と通称されて居るが、
実際のレーガン政権は、ラッセル・カークを殆んど全く、無視したと
言う(前出、二十頁)。
○ごく最近、米国人の間で、ラッセル・カークへの関心が少々、高まって
来たと言う。「文化的再生のためのラッセル・カークセンター」が設立
されたとのことである。
○いわゆる「ネオコン」が、ラッセル・カークの思想によって作り出さ
れた一九五〇年代以降のアメリカの保守主義、伝統主義の運動を
乗っ取り、換骨奪胎して、それを「ネオコンサバティブ」、と称して
居るのであろう。
○ここでも、典型的なユダヤの両建て作戦が発動して居る。
即ち、
(1)ユダヤ的リベラル主義運動。
(2)ユダヤ的ネオコンサバティブ運動。
○この二つの戦線で米国を完璧に制圧するわけである。
○なお、前記、「アメリカン・コンサバティブ」(9/22)は、
「二年間のテロルに対する戦争」を特集し、アルカイダ、アフガニスタン、
サウジアラビア、シリア、ヨーロッパについての報告を掲載して居る。
○これらはいずれも興味深い記事だが、ここでは省略する。
(了)
〜関連
敗戦後、日本民族が拘束され続けている、重要な禁忌としての、ユダヤイルミナティーの両建て戦略
http://www.asyura.com/0310/bd29/msg/110.html
米国フリーメーソン最高幹部マンリー・P・ホールによる「米国の秘密にされた世界的使命」とは。 [週刊日本新聞]
http://www.asyura.com/0310/bd29/msg/123.html
Re: ネオコンに関しての部分を、太田龍氏の論点と比較してみましょう
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1265.html