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ネットで拾った書評です(http://www.tokyo-doken.or.jp/book/book.htm)。もう読まれた方もいるかと思いますが、とりあえず買って読もうと思います。
「肉食が地球を滅ぼす」 中村三郎著
この本は「肉食化」の持つ世界的、人類的問題に戦慄を覚えるくらい克明に書いた本であり、1999年には、日本の食糧自給率は24%まで下がった事への警告の書でもある。
コロラド州グリーハーには東京ドーム10個はすっぽり入るくらいのフェンスがあり、中に何万頭の牛が群れている。50頭ずつパドックに入れられて、ひしめきあいながら餌を食べている。
ここは牛の最終飼育場で、350キログラムの牛を5カ月くらいで500キログラムまで太らせ出荷する。配合飼料のほかに抗生物質、ホルモン剤を与えられる。
500キログラムの牛にするまでに1200キログラムの穀物を食べさせなければならない。これは著しい国際格差をもたらしているのだ。たとえばアメリカ人は穀物換算で一人1万トン以上消費しているのに対してアフリカでは200キログラム程度なのだ。いわゆる南北格差を生んでいる一つの姿と言える。
さらに牛の飼料となる穀物生産のために世界各地で森林の伐採が猛スピードで進んでいる。これが異常気象の一因とも言われている。
そして世界の穀物を牛耳っている独占的「穀物メジャー」の姿が浮かび上がってくる。日本のトウモロコシは98%輸入されているが残り2%も、種は輸入されており、実質100%「穀物メジャー」に依存している。
ここまで地球が荒廃し、温暖化や異常気象が起きているとき、穀物生産が下落したら牛肉ごときではない事態が日本を覆うのではないか、という危機感と共に国のあり方まで考えさせる1冊である。
双葉社刊・838円+税
目次
第1章 なぜ狂牛病は起きたのか
第2章 食肉が病原菌を運んでくる
第3章 薬漬けの動物生産工場
第4章 地球から食糧が消える日
第5章 牛に破壊される地球
第6章 世界を食いつぶす巨大アグリビジネス
第7章 食卓を変えたアメリカの小麦戦略
第8章 それでも肉を食べ続けるのか
第9章 未来の理想の食を求めて
食欲の秋、美食、美酒を満喫されたい方に水を差すような投稿になって申し訳ありません。
「飽食の時代」はやがて終わり、「食」に関する危機が迫りつつあるように思います。異常気象、酸性雨が穀物生産に悪影響を与えない訳がないからです。
また、世界支配層、カーギルは、文明人の「食」に対する本能を利用して、どのような恐怖を演出しようとしているのか。
心の準備だけはしておこうかと思っています。
話は飛びますが、「聖書」の謎の一つに、イエスはいったい何を食べていたのか、という疑問があります。
パン、魚、ワインが出てきますが、最後の晩餐の箇所でも、直接イエスが何かを食べている描写は無いとおもいます。パンをちぎってくばり、杯に感謝の祈りをささげ、これも弟子に与えています。
「私には特別の食べ物がある」という記述があったと思うのですが、これも謎です。
旧約では許されていた肉食が、新約では一切出てこないのも不思議です。
やはり、イエスは宇宙から転生してきた魂なのか。