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ヤミ金融業者を装って「息子を預かっている。息子が借りた金を返せ」などと電話で脅し、親族らに金を振り込ませるなどした恐喝、恐喝未遂事件が、今月に入って大阪府内で3件相次ぎ、被害総額が約1000万円に上ることが26日、大阪府警捜査1課の調べでわかった。
同様の事件は4月以降、全国で約20件発生。府警は各都府県警との情報交換を進める一方、「支払う前に警察に相談を」と注意を呼びかけている。
府警によると、今月17日、枚方市の男性(68)宅に、男から「息子の借金323万円を払わないと息子を返さない」という脅迫電話があった。男性はすぐ全額を振り込んだが、さらに要求され、枚方署に届け出た。息子は無事だった。
19日には、和泉市の男性(47)宅に、暴力団を名乗る男から「おいを預かった」と脅迫する電話があり、計648万円を振り込まされた。25日にも富田林市の女性(63)宅に同様の電話があり、女性が110番。被害はなかった。
いずれも多重債務者の親族を狙い、男がプリペイド式携帯電話を利用。振込先に兵庫県の地方銀行支店の口座を指定しており、府警はヤミ金融にかかわる同一人物の犯行とみて捜査している。現金は東京都内の銀行支店などから引き出されており、口座は実在しない人物の名義だった。
(2003/9/26/19:42 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030926i413.htm