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【北京・上村幸治】福岡市の一家殺害事件で中国公安省は24日までに、中国国内に戻った中国人元日本語学校生、王亮容疑者(21)と中国人元私立大留学生、楊寧容疑者(23)を殺人などの容疑で逮捕していることを、日本大使館を通じて日本政府に伝えた。公安当局は8月にすでに2人を監視下に置いていたが同日、2人の逮捕を正式に明らかにした。2人はすでに公安当局の取り調べに対し、松本さん一家4人の殺害事件に関与したことを認めたという。
中国公安当局者によると、公安省は事件の概要について、24日午後にも中国メディアを通じて発表する予定という。
中国の刑法では国外犯であっても逮捕できるという。今後の容疑者の身柄の取り扱いなどについても、中国政府と日本政府の間で意見調整を進めているという。
中国公安省の24日午前の発表によると、公安省は日本の駐中国大使館から福岡市の一家4人殺害事件の情報を受けて捜査。強盗殺人容疑で王容疑者を8月19日に遼寧省遼陽市で、楊容疑者を同27日に北京市で逮捕した。
2人の供述によると、両容疑者は02年、00年にそれぞれ留学目的で来日。03年6月20日午前0時ごろ、中国人元専門学校生、魏巍容疑者(23)=福岡県警が強盗傷害容疑で再逮捕=とともに、松本さん宅に侵入、まず妻と2人の子供を、続いて松本さんを殺害し貴重品を奪った。その後、松本さんの車で遺体を海辺に運び、遺体を投げ入れ、車を捨てて逃走した疑い。王、楊両容疑者は6月24日に中国へ逃げ帰っていた。
中国公安省は、この事件は現在捜査中であり、中日両国警察当局は密接に協力し、全容解明を急ぐとしている。
[毎日新聞9月24日] ( 2003-09-24-13:20 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030924k0000e040058004c.html