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東海地震の監視に当たる地震防災対策強化地域判定会(溝上恵会長)は二十九日、定例委員打ち合わせ会を気象庁で開き、浜名湖周辺で続いている微少な地殻変動の異常(スロースリップ)の最近の動向について検討した。今年に入って国土地理院の衛星利用測位システム(GPS)観測データに表れている変動量の増加傾向について「実際の地面の動きのほか、夏場の季節変動などの影響が考えられ、評価にはもうしばらく時間が必要」との見解が示された。
スロースリップは、陸と海のプレート(岩板)同士が地震を起こさずにゆっくりと滑る現象。これに伴い、本来は海のプレートに押されて北西に動く東海地方で、二〇〇〇年半ばごろから、相対的に見て逆の南東方向への移動を示す異常がGPS観測で表れている。変動の度合いは〇一年後半からやや鈍化したが、今年前半から浜北、浜松、袋井などの観測点で再び変動量の増加がうかがえる変化が見られている。
打ち合わせ会後に会見した国土地理院の海津優地理地殻活動研究センター長は「傾向の変化は各観測点のアンテナ部品の交換を進めていた時期に当たるが、変化がすべて交換の影響によるとは考えにくい」とした上で、「夏場特有の季節変動や観測精度のばらつき、実際の地殻変動の増大も考えられ、これらが相まって観測データに表れている。これらの影響の割合がどの程度かは、もうしばらく様子を見る必要がある」との見方を示し、判定会委員の見解もほぼ一致したと述べた。
溝上会長も「もう三カ月ぐらい見ていくと、実際の変化についてかなりはっきり確認できると思う」と指摘した。