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http://www.kahoku.co.jp/news/2003/09/20030927t73027.htm
北日本の太平洋側では今年、大地震が相次いでいる。5月と7月に宮城県で震度6を観測する地震が次々と発生、26日早朝には北海道でマグニチュード(M)8という巨大地震が起きた。それぞれの地震の震源は離れており、互いに関連はないものの、この地域が地震の巣であることをあらためて見せつけた。
<ひずみが蓄積>
東北地方から北海道、千島列島(クリール諸島)にかけての太平洋側では、海底の乗った太平洋プレート(岩板)が陸側プレートの下に沈み込んでいる。
沈み込む場所には「海溝」と呼ばれる海底の溝のような地形が形成され、北海道の沖には千島海溝、東北地方の沖には日本海溝がある。
沈み込む速さは北海道付近で年間約8センチ、三陸沖で同約6センチ。このため陸側プレートとの境界面はもちろん、周辺の地下にも大きなひずみがたまる。
蓄積したひずみに耐えきれず、境界面がずれて起きるのが「プレート境界型地震」。十勝沖地震(1952年)、三陸はるか沖地震(94年)が典型で、今回の地震もこのタイプとみられる。
プレート境界では大地震が繰り返し起きる。政府の地震調査委員会は、千島海溝沿いで大地震が繰り返す間隔を平均約77年としている。
<繰り返す間隔>
ただ地震は規則正しく繰り返すわけではないので、間隔も厳密な数字ではない。実際、今回の地震の震源付近では52年の十勝沖地震が起きるまで約100年間、大きな地震はなかった。
土井恵治東大地震研究所助教授は「前回の地震から50年というのは、地震が繰り返す間隔の揺らぎの範囲だ」と言う。平均約77年という数字は、その程度の見積もりにすぎない。
一方、5月7日に宮城県で起きた地震はプレート境界型ではなかった。まず5月26日の三陸南地震(M7)は太平洋プレート内部が割れた「プレート内地震」。震度6弱を記録し、174人の負傷者を出した。その2カ月後、7月26日に起きた宮城県連続地震は、深さ約12キロという浅い場所で岩盤が割れた「直下型地震」だった。
地震の規模は最大でM6.4と小さめながら震源上の地盤が影響して震度6クラスの揺れが3回続き、負傷者が600人を超え、家屋の被害も約6000軒に及んだ。
宮城県沖ではプレート境界型地震も発生する。78年に宮城県沖地震(M7.4)では死者28人を出した。この震源付近では約40年おきに同規模の地震が繰り返すと考えられている。地震調査委員会は、ここで次の大地震が10年以内に起きる確率を39%、30年以内に起きる確率を99%と予測。これに対しプレート内地震や内陸部で起きる直下型地震は繰り返しの予測すらつかないのが現状だ。
2003年09月26日金曜日