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(回答先: 本当かな、、。これはちょっと衝撃的なニュースですね。 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 9 月 25 日 06:51:56)
素直に見れば「提携」なのだろうが、深読みすれば「TRON開発者の取り込」だろうし、庇を借りて母屋を乗っ取った例で、MSは事欠かない。
素直に、見た場合と、ちょっと深読みした場合の記事2本。(深読みと
いってもマスコミなので大したことはないが、、)
MSが、「共存」とか言っていて、いつの間にか乗っ取ったなんて例に
は事欠かない。いい例が、Novell社のNetWareだ。かなり普及していたけ
れど、「共存」だ、なんだと、マイクロソフトに言われている内に、
GNSW、CSNW、NWLinkとか使われていつの間にか乗っ取られ
たような感じ、、。
TRONとMSの関係もまだまだ注視が必要だろう。
※会社の施策で受験料を負担してくれるとの事なので、MCPを受けた。
NT4.0と2000の資格を取った。単純なWindowsサポーターだったけれど、
色々知ってくるうちにMSを嫌いになってしまった。(^^;
[2003/09/25]
マイクロソフトがトロン陣営と提携,ネット家電に本格進出へ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20030925/135041/
坂村健東大教授が主催するT-Engineフォーラムとマイクロソフトは9月
25日,携帯電話やディジタル・カメラなどのユビキタス機器やネットワー
ク情報家電向けOSを共同開発することで合意したと発表した(写真)。近
い将来,携帯電話,ディジタル・カメラ,車など,これまでトロンが強か
った分野に,マイクロソフトのOS「Windows CE .NET」が本格的に進出す
ることになりそうだ。
T-Engineフォーラムは,OS「トロン」のユビキタス機器向け標準仕様の
策定をしている非営利団体。百万分の1秒単位の応答速度で動く「リアル
タイムOS」の分野では,「トロンが,世界の組み込み機器市場の6割のシ
ェアを持つ」(坂村健T-Engineフォーラム会長)。実際,携帯電話やディ
ジタル・カメラには,トロンの各種仕様「μITRON」「JTRON」
「μT-Engine」などで動作する機器が多い。一方,マイクロソフトは
Windows CEのリアルタイムOS版を出してはいるものの,普及にはほど遠い
状態だった。
共同開発の具体的な目標は,T-Engineフォーラムが規定するハードウエ
アの標準仕様「T-Engine」とT-Engineフォーラム標準のOS「T-Kernel」の
上でWindows CEを動作させるというもの。「T-Engineから見れば,
Windows CEは,T-Kernel上の巨大なミドルウエア」(坂村会長)となる。
モーターの制御など高速な応答が必要な機能はT-Kernelが担当。一方,ユ
ーザー・インタフェースや他の端末との通信,Webブラウザ,音楽や映像
などはWindows CE .NETが担当する。
マイクロソフトにとって今回の提携は,リアルタイムOSという同社にと
っての苦手分野を回避しながら,トロンが押さえている市場に入り込める
というメリットがある。マイクロソフトは既に,μT-Engine上に
Windows CE .NETを実装した試作機を開発済み。早ければ,2004年中にも
“トロン・ベースのWindows CE”を搭載した携帯電話やディジタル・カメ
ラが多数登場する可能性がある。
(野沢 哲生=日経コミュニケーション)
MSがTRONにWindows CEを移植,TRON開発者の取り込み狙う
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NBY/NEWS/20030925/135046/
2003年9月25日,T-Engineフォーラムと米Microsoft社およびマイクロソ
フトは共同で,Microsoftの組み込み向けOS「Windows CE .NET」をTRONベ
ースの組み込み向け実行環境「T-Engine」に移植することで合意したと発
表した。T-Engineを利用する情報家電や携帯機器などの組み込み機器で
Windows CE .NETのユーザー・インタフェースや動画像処理,リアルタイ
ム・メッセージングなどのミドルウエア群を利用できるようになる。マイ
クロソフトは移植に向けT-Engineフォーラムへ幹事会社として入会。同社
のマイクロソフトの調布技術センターとMicrosoftのWindows CE .NET開発
者が中心となって移植作業を進める。
T-Engineは,T-Engineフォーラムが策定した組み込み機器のハードウェ
ア仕様と,携帯電話やデジタルカメラで広く使われている組み込み向けOS
「μITRON」仕様準拠のカーネル「T-Kernel」の総称。T-Engineフォーラ
ムは2002年6月の発足以来,T-Engineの普及に向け,他OSのアプリケーシ
ョンやミドルウエア群をT-Engine上で実行させる環境を整える活動を進め
てきた。今回発表したWindows CE .NET移植もその一環。
「Windows CE .NETは巨大なミドルウエア群と考えることができる。同じ
ような機能を別々に開発し,上質なミドルウエアを共用できないのはあま
りにも無駄が多い」(T-Engineフォーラム会長の坂村健氏)。今回発表さ
れたWindows CE .NETの移植以外にも,すでに米MontaVista Software社が
2003年3月にT-Engine向けLinux「T-Linux」の開発を発表しているなど,
T-EngineへのOS移植はWindows CE .NETが初めてではない。
MicrosoftはT-EngineにWindows CE .NETを移植することにより,主に機
械部品の制御で求められるマイクロ秒以下のリアルタイム処理性能を
Windows CE .NET開発者に提供できる。同時に,T-Engineを採用する組み
込み機器に向けてWindows Media PlayerやMessenger Serviceといった同
社が推進するプラットフォームの普及も見込める。
従来のWindows CE .NETとの棲み分けについては,「マイクロ秒レベルの
割り込み処理を必要としないユーザーには,これまで通りの
Windows CE .NETを提供する」(米Microsoft社の古川享副社長)という。
T-EngineにWindows CE .NETを移植する方法は大きく二つある。(1)割
り込みやタスク・スケジューリングをT-Kernelで処理し,メモリーやその
他ハードウェア資源は2分割する,(2)Windows CE .NETをT-Kernelで動
作する一プログラムとして実装する,だ。(1)はT-Kernel経由で割り込
みとスケジューリングするためにWindows CE .NETのカーネルの一部を作
り替える程度で済む半面,ハードウェア資源の分割やそれに伴うデバイス
・ドライバの2重管理が必要になるなどシステム開発者にとって負担が重
い。(2)ではハードウェア制御とデバイス・ドライバ開発をT-Kernelに
一本化できるものの,Windows CE .NETのカーネルをT-KernelのAPIで動作
させるようにするためWindows CE .NETのカーネルの全面的に書き換える
必要がある。そこでMicrosoftはまず(1)の方法での製品化を目指し,最
終的には(2)の実装を目標とする。古川氏は「発表だけして何もしない
訳ではない。2003年12月11日より開催されるTRONSHOW2004で実際に動作す
るデモを含めた成果を発表する」と開発への取り組み姿勢に言及した。
(高橋 秀和=日経バイト)