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エンタープライズ:
ハッキングコンテスト開催でセキュリティ技術の向上を図る?【CNET Japan記事】
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20060339,00.htm
2003年8月5日(火) 21時00分
米国政府はコンピュータ犯罪について強気な発言を続けているが、ここ
ラスベガスでは、連邦政府機関関係者を含むハッカーたちが、コンピュー
タへの不正アクセスを行うことにより、ネットワークの防御方法について
学んでいる。
この訓練は、「Root Fu」という名で知られる旗取り合戦のようなゲー
ムの一部だ。ハッカーの祭典「DEFCON」で毎年恒例のこのコンテストでは、
8チームが互いにネットワークの防御/ハッキング技術を競い合う。各チ
ームは他の7チームのサーバーへの侵入を試みる一方で、自分たちのサー
バやアプリケーションの防御も同時に行わなければならない。
「この種の対戦型テストを実施することにより、セキュリティ面で可能
なことと不可能なことが分かる」と語るのは、Linuxセキュリティを販売
するImmunixの主任研究員で、ImmunixチームのリーダーでもあるCrispin
Cowanだ。「我々はこのコンテストによって、一般的な基準よりも精度の
高いセキュリティ評価が可能と考えており、その意味でこのコンテストを
高く評価している」(Cowan)
しかしこれらの発言と、依然としてハッカーを脅威と見る米政府の最高
幹部たちの強気な発言との間には、食い違いが生じている。デジタルミレ
ニアム著作権法(DMCA)やサイバーセキュリティ強化法(CSEA)といった
法律では、主にハッカーに対する罰則に重点が置かれている。しかし事情
に詳しいセキュリティの専門家たちは、セキュリティ技術を向上させるた
めにはRoot Fuのようなコンテストの中でそのようなスキルを実際に訓練
することも必要、と考えている。
各チームは、BSDという名で知られる、カリフォルニア大学バークレー
校が独自に開発/配布しているUNIX OS上で、5つのWebサービスを運営し
た。各Webサービスは、音楽ストリーミング・アプリケーションの
「IceCast」、Slashcodeに基づくウェブ・ニュース・ポータル、2種類の
広告、マルチユーザーのテキストベースのロールプレイングゲーム
「FurryMuck」で構成されていた。各チームは、アプリケーションを利用
可能な状態に置くことにより、ポイントを加算していく。サービスがアッ
プされている時間が長ければ長いほど、そのサービスを管理しているチー
ムはより多くの得点を獲得でき、逆に管理しているサービスが危険にさら
されると得点を失う仕組みだ。
米Defense Information Systems Agency(DISA)のセキュリティ専門の
エンジニア、Alan Harperは、Root Fuのような競技会を開催することによ
り、参加していない他の人々も、全てのハッキングが有害なわけではない
ことを理解しやすくなると考えている。
「倫理的ハッキングについての理解が深まりつつある」とHarperは指摘
する。「技術的には変わらないが、その意図は全く異なる。これは職場の
同僚に隠さなければならないことではない」(Harper)。
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