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http://www.kumanichi.co.jp/kawabegawa/kiji/20030925.1.html
石原伸晃国土交通相は二十四日、熊本日日新聞社などのインタビューに応じ、川辺川ダム事業について「自分としても地元の声を聞いてみたい」と述べ、現地視察に意欲を見せた。
現在、国交省はダム本体着工に向けて最後の法的課題である収用手続きを進めている。
石原大臣はダムの治水面での重要性を認めながらも、「安全性と利水を含めた地域の要望を基本スタンスに置きたい。住民の意見を聞いて論議をしている最中に、防災上必要だからと言って(本体着工を)やるわけにはいかない」と述べ、計画見直し中の利水事業と住民討論集会の行方を見守る考えを強調した。
石原大臣は川辺川ダムの必要性について「球磨川は過去三十年に九回の洪水を繰り返しており、死者も出ている。地元がいらないと言っても、その危険性は放置できない」と、建設計画自体は否定しなかった。
ただ、一般的なダム建設の是非については「安全は大切だが、何でもつくればいいというものではない」とした上で、「川辺川ダムも大きな環境破壊になってはいけない」と指摘した。
熊本日日新聞 2003年9月25日朝刊掲載