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緑茶に含まれるカテキンがいわゆる悪玉コレステロールとされるLDLの酸化をin vitro(実験系)で抑制することはよく知られているが、ヒトにおける現実的な摂取量でも効果が期待できることが明らかになった。緑茶摂取とLDLの抗酸化作用との関連について、防衛医科大学校の高橋理恵氏が9月28日のポスターセッション「酸化3」で、また、血小板凝集能などとの関連について、同じグループに所属する同校内科助手の大森玲子氏が27日のポスターセッション「運動・栄養・食事1」でそれぞれ報告した。
高橋氏らは、平均年齢33歳(29〜37歳)、非喫煙者の健常男性15人を対象として、緑茶負荷を行った。まず1週間の緑茶摂取禁止期間を設定してウオッシュアウトを行い、その後2週間は水摂取期間、次の2週間は緑茶摂取期間とし、100mlずつ、朝2杯、昼2杯、夜3杯の計7杯を投与した。緑茶投与時のカテキン量は1日当たり542.5mgだった。ウオッシュアウト経過後の第1週末、水投与経過後の第3週末、緑茶投与後の第5週末に血液検査を実施した。
その結果、酸化LDLの代表的形態である血清MDA-LDL濃度と、MDA-LDLとLDL-Cの比は、緑茶摂取時には有意に減少し、LDLの酸化が日常的な摂取量の緑茶カテキンによって抑制される可能性が示唆された。
一方、大森氏らは、同一の介入試験における血小板凝集能と血中MMPs(matrix metalloprotease:基底膜破壊酵素)の変化を測定した。その結果、緑茶摂取による血小板凝集能の抑制傾向は見られたが有意差はなかったという。
最近、ペットボトル飲料の普及で若者が日常的に緑茶を飲む姿を見かけるようになってきている。日常摂取量の緑茶カテキンに抗動脈硬化作用が確認されたことは、生活習慣の西洋化による動脈硬化関連疾患の増加に歯止めをかける期待を持つことができそうだ。(中沢真也)
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