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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20030929i313.htm
浮遊粒子状物質(SPM)や光化学スモッグの原因となる「揮発性有機化合物(VOC)」の国内排出量が、国土面積当たりの比率では米国の2・6倍、欧州の1・3倍にのぼり、先進国では最悪とみられることが29日、環境省の調査でわかった。
塗料や接着剤、ドライクリーニングで使う溶剤などから発生する割合が欧米より目立って高いのに、これまで明確な法規制はなかった。同省は排出抑制対策作りに着手する。
VOCは約20種類に分類され、トルエンやホルムアルデヒドなどが含まれる。大気中に放出されると化学反応を起こし、光化学スモッグの原因物質やSPMのもとになる粒子を生む。
同省によると、2000年度の国内VOC総排出量は約185万トン。量的には欧米の6分の1から10分の1だが、1平方キロ・メートル当たりの排出量は米国1・9トン、欧州3・6トンに対し、日本は4・9トンに上った。
VOCは自動車の排気ガスにも含まれ、欧米では排出源の3、4割に及ぶ。日本では1割に過ぎず、塗装や印刷、クリーニングなどで使われる薬剤によるものが7割以上。排ガスのVOCは大気汚染防止法の排出基準があるが、工場や住宅などからの排出は、用途や種類が多様で、国としての規制は見送られてきた。
同省はこの日、VOC排出抑制検討会を開き、早急な取り組みを確認。11月中にも報告書をまとめる。
(2003/9/29/20:36 読売新聞 無断転載禁止)