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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030929-00000105-yom-soci
建設や研究に延べ4500億円を費やした揚げ句、実用化を断念して今年3月に運転を終了した核燃料サイクル開発機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)について、同機構の外部評価委員会は「経済性や国際的戦略性に欠けた研究開発だった」と指摘する答申をまとめた。
これを受けて同機構は、常に高コスト体質となりがちだった従来の原子力開発を反省、「もんじゅ」をはじめとする今後の高速増殖炉の開発では、「国際競争力を重視する」方針を明確にした。30日の原子力委員会に報告する。
答申は、ふげんが25年間も安全に運転され、プルトニウムの利用促進に大きく貢献したことなどを評価する一方、新型転換炉の発電コストが一般的な原子炉の約3倍という経済性の悪さに言及。ふげんと類似のカナダ型重水炉(CANDU)が韓国や中国、ルーマニアなどにも導入されている例を紹介し、「わが国が新たに実用化する原子力技術は、常に海外の同種の原子炉に比べて大幅に割高だった」と指摘した。
同機構は今後、高速増殖炉も「電力会社の原発とそん色ない発電単価」を条件として開発を進める。
◆ふげん=日本が初めて純国産技術で開発した発電用原子炉。プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)などを燃料として、核反応を継続させるための減速材には重水を使う。25年間で世界最高の772体のMOX燃料を使用した。(読売新聞)
[9月29日15時59分更新]