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世界の環境ホットニュース(GEN)255号
転載歓迎 03年9月24日・別処珠樹
ケータイでラットの脳に損傷
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携帯電話の電磁波がラットの脳細胞を破壊した。いま携帯を多用している若者た
ちが中年になるころには一斉にその害が出始めるかもしれない。やはり使用を見
合わせた方がいいだろう――そう結論づける研究が出ています。
これまで携帯の電磁波が有害だといわれながら、確かな決め手を欠く状態でした。
ここに来てスウェーデン最南端のマルメ市に近いルンド大学のレイフ・サルフォ
ードさんを中心とする研究グループから、新しい研究が現れました。アメリカの
環境医学専門誌『環境健康展望』の最新号に発表されています。従来の研究では
電磁波と癌の関連が調査されていましたが、今回の研究は脳細胞そのものに損傷
を与えるかどうかを調べたものです。
脳内の血管は、有害物質が脳内に簡単に侵入することがないよう、血管壁が特別
な構造になっていて、血液脳関門と呼ばれています。ルンド大学の研究グループ
の調査によって、すでに判明していたのは次のような事実です。脳が電磁波を受
けると、血液脳関門が破れる。正常な状態だと、血しょうの中に溶け込んでいる
たんぱく質である血しょうアルブミンが血液中から脳内に出ることはない。しか
し電磁波の影響でこれが破れると、アルブミンが脳内に入って毛細血管の周りの
ニューロン(神経細胞)とグリア細胞に蓄積する――。(脳の機能は、ニューロ
ンとそれより一けた数の多いグリア細胞の協力で行われると考えられています)
今回の研究は、この蓄積したアルブミンが脳組織に損傷を与えるかどうかに関す
るものです。32匹のラットに、ヨーロッパで普通に使われている携帯電話の電
磁波を当てました。ラットを4群に分け、0、10、100、1000 ミリワットの電力
で2時間あてます。これは人間が携帯を使うときとほぼ同じ条件です(これは電
磁波そのものの強さを表すミリワット毎平方センチの単位ではなく、携帯の電力
を表す数字)。この1回の照射のあと、50日たってから調べてみると、照射し
たラットではアルブミンが脳の中に漏れ出しているのが確認されました。しかも
ニューロンに損傷を与えていました。
損傷を受けて縮んだニューロンは細胞内部の構造が明らかに失われていて、しか
もラットの脳のあらゆる部分に損傷ニューロンが見られました。中でも大脳皮質、
海馬、大脳の中心部に近いところの大脳基底核に多く見られました。損傷を受け
た細胞の数は、電磁波の強さと明らかな相関がありました。
実験に使ったラットは人間でいうとティーンエージャーにあたる年齢です。繰り
返し電磁波を浴びることで、ラットと同じようなことが携帯の使用者におきてい
るとすれば、将来、携帯を多用している若い人たちが中年になった時にどのよう
な影響が現れるか、心配だと研究者たちは話しています。
http://ehpnet1.niehs.nih.gov/docs/2003/111-7/ss.html