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「角を矯めて牛を殺す」(日本の諺) ――わずかな欠点を直そうとして逆に全体を台無しにしてしまうという意。
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小泉構造改革は、日本の一部の欠点を大袈裟に考え、大騒ぎし、無理に直そうとして日本全体を潰してしまうような愚行である。
改革はつねに必要だが、日本の風土、文化、日本社会に深く根づいた慣習まで根こそぎ破壊し、米国的やり方を導入しようとするのは大間違いである。「破壊して次に創造」という考え方は空論であり、危険である。調和的改革が正しいのである。とくに日本政府が日本の国益を米国資本に投げ売りするような暴挙を先導するのは、救いがたい愚行である。
日本の改革は、「伝統的に良きもの」と「新しいもの」調和させる方向でなされなければならない。小泉構造改革は日本破壊である。これは阻止しなければならない。
繰り返すが、現代日本の不幸は、この過った小泉改革を東京のテレビ局、大新聞がこぞって応援していることである。自民党総裁選の最中、私はテレビ局員から「わが社は小泉批判はしない方針です」と告げられたことがあった。これが本当なら言論の自由にかかわる重大問題である。そのテレビ局の上層部に確かめたところ「そのような事実ない」と謝罪したのでこの時は不問に付したが、自民党総裁選においてテレビ報道が「小泉寄り」だったことは否定できない。
政治権力とマスコミが癒着した時、民主主義は滅びてしまう。マスコミは政治的に中立・公正でなければならない。テレビは中立・公正を義務づけた放送法を遵守すべきである。
マスコミ報道の基本は中立と公正である。さらに言えば、道徳と常識と法がその根底になければならない。ところが、東京のマスコミの多くは小泉政権の応援団と化し、連日「小泉応援報道」を続けている。偏った報道を毎日毎日続けている。
これからいよいよ21世紀日本の進路を決める総選挙戦に入る。マスコミ界で働く人たちにお願いする――理性を取り戻しマスコミの本道(中立・公正)を守ってください、と。
小さな欠点を直そうとして日本そのものを潰してしまうような愚行を許してはならない。「小泉栄えて国滅ぶ」という事態だけは阻止しなければならない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0611.HTML