現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産29 > 182.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: 老人に鉄槌が下されるならば、医療の市場原理はOKよ 投稿者 M 日時 2003 年 9 月 26 日 02:18:08)
米国の医療はもっといいものだと思っていました。しかし当方はシカゴに来て その見方は急速に逆転しつつあります。
米国の医療機関へのアクセスは非常に制限されたもので 加入している保険により治療内容までもが制限され、あとは自費診療になります。この間 近所の開業医にかかるのに 前の週に予約してあったにもかかわらず2時間待ちでした。内視鏡や検査手技は明らかに日本の方が上です。 当方の同室の研究者の家族が 胆石発作で苦しんでいると 外科をやっていた私の所に相談がきました。日本なら5―7万円で腹腔鏡下胆摘(ラパコレ)の適応でしょう。それも払えなくても治療は受けられます。米国での彼の場合は2―3日の入院で10000ドル必要だといわれたようです。日本では考えられ無い事です。
医療の市場原理導入の発想は 日本の産業空洞化でやることが無くなってたどり着いた 最後の禁断の毒りんごでしょう。少ないスタッフの過大なサービス残業に かろうじて支えられた今の日本の医療の現場に このような原理がもちこまれれば 確かに医療費が10年で3倍になるでしょう。一度踏み込んだらもうもとには戻れません。収入と資産により生命予後までが左右されうる このような社会を日本国民は受け入れる事が可能でしょうか。