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「政治家ってのはバカだからね。政策は我々がやるよ」。ある弱体政権(1990年代)の首相秘書官(当時)は、霞ヶ関のある省庁から官邸に出向してきている官僚から、こう言い放たれたという。
政局の混乱でたまたま首相になったことと、その官僚が不遜で鳴る人物であったため、たまたま「表」に出てきた言葉であろう。が、官僚と並みの政治家との力関係を示すものともとれる。
総裁選圧勝を受け小泉政権2期目が発足した。橋本派の分裂が象徴するように、派閥は弱体化し、族議員が力を振るうのは今後しだいに難しくなっていくだろう。
政・官・業の「鉄のトライアングル」の中心を占めてきた派閥・族議員をめぐっては、政治を私物化してきたとの批判がある。だが、日本政治を歪(いびつ)にしてきた「鉄のトライアングル」の一角が衰退しつつあるからといって、手放しでは喜べない。もしかしたら、もっと歪になるかもしれない恐れだってあるのだ。
22日発足した内閣の顔ぶれを見ると、派閥にも配慮したようすが伺えるので、族議員の力が根こそぎ削がれることは、とりあえずない。
族議員は良きにつけ悪しきにつけ政策や業界の事情に精通している。ところが、族議員という重石がなくなれば、官僚のやりたい放題となる。官僚は自らの権益を確保すべく上手に法律を作る。
政治家は選挙の洗礼を受けるので、「一応」有権者・国民のことを考えなければならないが、官僚はその必要がない。 税収(約50兆円)の2分の1にも及ぶ額の財政投融資が、国会のノーチェックで湯水のごとく使われている。巨額の金が注ぎこまれている先は特殊法人だ。官僚が天下るためにあるような組織であり、使いきり予算のため無駄な事業がバンバン行われているのである。採算なんて全く度外視した事業のため、当然赤字を垂れ流すことになる。
財政投融資の原資は郵貯・簡保や年金だ。インフレになれば預金は目減りするし、年金はすでに危なくなっている。官僚の天下り先を安泰にするために国民は、貧しくなっているのだ。
抵抗勢力の権化のようにいわれてきた橋本派は、著しく勢力を削がれた。これから登場する手ごわい抵抗勢力は官僚である。
官僚が暴走しないように、しっかり見張らなけれならない。情報公開は最低の前提となるだろう。
(田中龍作)
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