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BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)の感染ルートの解明を進めていた農水省の「BSEに関する技術検討会」は27日、BSEが広まっていた英国から1982年と87年に輸入された牛で作られた肉骨粉と、90年以前に輸入されたイタリア産の肉骨粉が感染原因として可能性が高いとする見解をまとめた。
いずれも、それらを食べて国内牛が感染、さらにその牛が肉骨粉に加工され、2次感染が広がったと見ている。だが、具体的な感染ルートは特定されず、感染原因も断定することは出来なかった。同検討会では、30日の会議で最終報告書を作成し、農水省に提出する。
国内初のBSE感染牛は、一昨年9月に千葉県で見つかり、現在までに7頭が確認されている。農水省では1頭目の発見後から感染ルートの調査に着手。同年11月に中間報告、昨年3月に第2次中間報告をまとめた。昨年11月には専門家による「疫学検討チーム」が発足。それまでの調査データを基に、想定される感染源やルートについて、どれが最も有力なのか検証を重ねてきた。
その結果、英国で感染が広まっていた1980年代に生まれた牛が、82年と87年に計14頭輸入されており、その中に感染牛がいて、日本で肉骨粉に加工され、国内牛が感染。さらにその国内牛が肉骨粉となり、感染を広めたとする可能性が最も有力であると見ている。
また、加熱処理が不十分だったとして、これまで感染源の疑いが持たれていたイタリア産肉骨粉については、輸入された時期別に検討した結果、90年以前に輸入されたものに病原体が含まれ、国内牛が感染。その国内牛が肉骨粉となり、感染を広めたとする可能性を指摘している。
これまで確認された感染牛は、海外の牛を原料にした肉骨粉が直接の原因となった1次感染との見方が一般的だったが、同検討会では、BSEの潜伏期間(2―8年)などから考え、80年代に感染が始まり、肉骨粉で感染した国内牛がさらに肉骨粉に加工されて、感染が広がったという見方を示している。
ただ、国内牛の感染が人へ与える影響について、専門家らは、生物種が違うと感染しにくい“種の壁”があることや、日本では危険部位を食べる習慣がないことなどから、感染の危険性は極めて少ないとしている。さらに、現在では全頭検査などの対策で、感染牛肉が出回ることはない。
また、同検討会の調べによると、これらの肉骨粉は感染牛に直接与えられたのではないことも判明。肉骨粉を含む豚や鶏用飼料を作る飼料工場の製造ラインで、牛の飼料も作っていたために、牛の飼料に肉骨粉が混ざった可能性があるとしている。
しかしBSEの潜伏期間が長く、飼料の現物や流通の記録も残っておらず、7頭のケースの具体的な感染源やルートの特定には至らなかった。
農水省では、継続的な調査はこれで終了し、今後は新たな感染牛が発見された際、その都度検証を行っていくことにしている。(読売新聞)
[9月28日9時54分更新]