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ディーゼル車規制の初日、違反は推計17万台超
1日始まった東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県のディーゼル車の走行規制で、各都県は一斉に違反車両の“摘発”に乗り出し、ほぼ順調な滑り出しとなった。
大気汚染物質の粒子状物質(PM)を多く排出する年式の古いトラックやバスに、排ガス浄化装置を装着することで、首都圏の深刻な大気汚染の改善が期待されているが、違反車両は首都圏だけでも推計で17万台以上に上るなど、大きな課題もある。「青い空」を取り戻すことはできるか――。新たな試みが走り出した。
都の自動車公害監察員(自動車Gメン)が午前零時から築地市場(中央区)で実施した初めての取り締まりでは、車検証で確認できた83台のうち、適合車両は80台(96%)。違反車両の3台はいずれも、地方ナンバーだった。
三重県の男性運転手(25)は「規制は知っていたが、未明だから大丈夫と思っていた。これからは、この車は(規制のない)地元だけで使うしかない」と頭を抱えた。
しかし、この日の築地の取り締まりでは、運転手が荷降ろしで忙しいなどの理由で、車検証の提示を断られるなどした車も約40台あった。都の小池正臣・環境局長は「思ったより大変だった。地道にやるしかない」と話している。
さらに、Gメンらは午前中、都内2か所の幹線道路で、ビデオカメラを使って走行車のナンバー撮影を行った。このうち、杉並区下高井戸の国道20号線では、上下各4車線のすべての走行車をチェックするため、歩道橋に計8台のカメラを固定させ、2時間にわたり撮影した。このデータをもとに、コンピューターで違法車両を割り出すシステムで、運送事業者への立ち入り調査に役立てることにしている。
また、午後からは、警視庁と合同で、幹線道路で検問も行われた。
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千葉県では、県内の運送会社やバス会社など5か所で、立ち入り検査を行った。
同県では、規制開始直前に、県議会自民党が罰則の適用延期を巡って迷走。適用延期を見込んで、浄化装置の取り付けをキャンセルした業者らに混乱が生じている。
木更津市の運送会社では、保有する30台のトラックのうち、未整備の約10台に浄化装置の取り付けをやめたため、運行ができない状況になっている。
一方、神奈川県では、茅ヶ崎市内の下水処理場の工事現場の車両検査で、埼玉県内ナンバーの4トントラックに排ガス浄化装置が装着されていない車が見つかり、運転手に注意書と改善報告書が手渡された。
埼玉県でも午後から、さいたま、狭山、熊谷市内の幹線道路で、県警と合同で、ディーゼル車を対象に一斉検問が行われた。
◆ディーゼル車規制=首都圏の4都県は条例で、新車登録から7年を超えたディーゼル車のバス・トラックを対象に排ガス浄化装置装着を義務づけている。違反車両には運行禁止命令を出すほか、荷主の氏名公表も。さらに悪質な場合は、50万円以下の罰金が科せられる。東京都では、荷主だけでなく、運行責任者の氏名公表も行う。(読売新聞)
[10月1日14時35分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031001-00000204-yom-soci