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「481」 今日は、やや唐突だが自動車の保険(交通事故の時におりる保険金)の制度ついて、その裏側の汚ない話をしておきます。こういう事も人生の知恵として知っておきなさい。2003.9.28
副島隆彦です。 今日は、2003年9月28日です。
日本の政局(せいきょく、政治の動きの中心舞台)がどのように動こうが、秋晴れの日本列島は、今は、小学校その他の運動会の季節です。
私は、政治分析や政治思想の解説をするのが仕事の人間ですが、そればっかりではつまらない。新聞記事や、ネットでの記事情報を読んでいるだけでも、誰でも、政治の動きは分かる。
たとえば、「イギリスのトニー・ブレア首相(ブレア政権)は、もう、持ちそうにないなあ。あまり長くはないようだ。辞任だな。アメリカのブッシュのネオコン派路線に、引き釣(づ)り回されて、あそこまで、ブレアが、アメリカの忠犬ポチ公をやって、イラク戦争にのめりこんで、泥沼にはまって、取り返しがつかなくなってくると、一国の政治家としてに先の読みが甘いなあ」ということになる。
こういうことは、会員専用ページの方で書く。
今日は、私は、「車の保険」の話を書く。自動車で事故を起こした際の、損害保険の事である。私たちの事務所には、事務仕事用の車が一台あるが、それには、「自倍責」(じばいせき)=政府管掌の法律による強制保険がついているが、その他に民間の保険会社の保険にも入らなければいけないだろう。ということで、目下その自動車保険会社選びを、やっている。
主(おも)だった損保会社は、ここに貼り付ける
よしなお君が調べて、連絡を取って並べてくれたとおりである。「あいおい損保」「アクサ」「アメリカン・ホーム」「セコム」「ゼネラリ」「ソニー損保」「日本興亜火災」「チューリッヒ」「日動火災」「三井住友海上」などが主要な自動車保険の会社である。それで、まず、私たちの内部の連絡網で、情報をやり取りしたよしなお君と、小島君の文章をのせます。
(転載貼り付け始め)
Reご相談 投稿者: 小島 投稿日:2003/09/25(Thu) 13:14
>今まで自賠責保険にしか加入していなかったので、何らかの保険に加入したいと思っています。
小島です。任意保険は入っておくべきです。普通の会社ですと、社員が業務で車を使う場合には必ず任意保険をかけます。派遣業の会社をいくつか見聞きしていますが、マイカー通勤する社員(契約社員含む)に任意保険を義務付け無い会社は一つもありませんでした。
入っていなかったと聞いて(読んで)驚いています。人身事故ですとちょっとした事故でも数千万の請求が来ますので、早めに保険をかけた方が良いと思います。
内容ですが、保険の範囲を必要な内容に絞ると安くなります。当たり前のことなのですが、外資以外で、国内の保険屋で、そういうサービスを行なうようになったのはつい最近のことです。「ぴたっと君」のCMを見てると、今頃こんな内容をCMするなよな〜と、腹が立ちます。
内容ですが、最低でも「対人無制限」は付けましょう。対物は2千万くらいが妥当かと思います。それから、外せるオプションは残らず外す。私は上記の方針で任意保険をかけています。
見積もりは数社から取って、内容と値段のバランスで決めればよいでしょう。
カカクコム(http://www.kakaku.com/)の「自動車保険」コーナーなど、ネット上に複数比較ができるサイトがありますので、探して見ると良いと思います。私は「チューリッヒ」と契約してますが、ネット上で申し込むと割引される点が気に入ってます。
一般的に、サービス商品に関する調べ物はグーグル(http://www.google.co.jp/)を使って、キーワードを入力すると簡単に見つかることが多いです。
「自動車 保険 ○○」とかで検索してみると良いですよ。
保険の内容を絞り込んだら、具体的な内容を掲示板に書くと、もっと突っ込んだ内容のレスがつくかもしれません。周囲を上手に使って、最大限の成果を上げてくださいね。
車の保険 投稿者: 須藤よしなお 投稿日:2003/09/26(Fri) 21:09
小島さんへ
便利なサイトを教えていただいて有難うございます。
・カカクコム(http://www.kakaku.com/)
↓以下のように見積もりを頼んでみました。
今まで任意保険に入っていなかったのは、私の怠慢です。来週にも加入します。見積もりは各社で、年間5万円〜8万円になりそうです。周りの人たちにいろいろ聴きながら決定しようと思います。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。
それで私が上記のやり取りに対して、急に思いたって書いたのが、以下の文章です。
(転載貼り付け始め)
自動車保険について 投稿者: 副島隆彦 投稿日:2003/09/26(Fri) 22:59
副島隆彦です。
よしなお君、小島君その他の人たちにも、自動車保険なるものが一体どういうものなのか、について少し教えておきます。
「対人(たいじん)補償額、無制限」とか「一億円」というのは、これ自体が、実は、大きな騙(だま)しなのです。保険金額が、「無制限」やら、「一億円」やらを払ってもらえる、交通事故の被害者は実際上、いません。保険業界の商売上の騙しです。
40歳の中年サラリーマンを跳ねて死なせても、どうせ3000万円ぐらいしか、保険金額は出ません。おろしません。保険屋と、警察(検察)と、裁判官がぐるになっていて、そういう風になっているのです。
かつ、保険金詐欺のヤクザ者たちが、自分たち自身で車のぶつけ合いをやって、保険金を取ろうとしますから、それを阻止する為に、上記の体制側「法曹(ほうそう)三者が団結するのです。
こういうことも知らないで、大人になっているのが、国民の99%だ。私は、こういう事をこそ、書いて暴いて行かなければならないのでしょう。 みんな自分程度の頭で、、情報人間で、世の中のことをそれなりに知っている、出来のいい方だなどど思わないように。私は、最近、またこういう事を含めて、深刻に考え込んでいます。みんな、馬鹿なんだなあ。20代の青年たちだけでなく。
よしなお君。結論としては、一番、掛け金が安そうで、最低限度の保障額で、かつ事故の際にさっさとお金を払ってくれるケチではない、「評判のよい」会社のにはいりましょう。それが結論です。副島隆彦記
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。上に私が書いたのが大きな真実です。私は、実に素っ気無く、荒っぽく書いていますが、少し苛(いら)つきながら書きました。
自動車保険などというものは、必要悪だし必要悪だから切実であり、ゆえに、金融ビジネスになっていて、各種の代理店業がその手数料を求めてうごめいている世界です。
私が、上にさらりと書いたとおり、「対人賠償責任保険(額)が、無制限、とか 一億円」というようなものは、一般国民への騙しです。なぜなら、交通事故の裁判になっても、そんな高額な判決は、おりないのです。
まず、ホフマン式という、人間の(事故での死亡時の)損害賠償額の算定の際に使われる理屈の話を簡単にします。 大卒のサラリーマンで、生涯賃金は、今は、3億円だといわれている。35年間会社に勤めて、人並みに出世して、受け取る賃金が3億円(本当は、最近は2.7億円である。)だ。ところが、本人が、そのうちの2.5億円を生活費としてつかってしまう。だから、生涯に貯蓄される額には、退職金を入れても5千万円も残らない。一円の蓄えも無く老後を迎える人間も現にたくさんいる。借金だらけの人もいる。
だから、例えば40歳のサラリーマンが、交通事故で不意に死んでも、残りの25年分の生涯賃金が2億円だとしてもその内の1.7億円は生活費で使ってしまうのだから、だから、3千万円くらいしか事故の損害賠償額は算定されない。そういうものなのだ。
損害賠償金というのは、事故で死んだ本人が受け取るのではなくて、その遺族が受け取るものである。だからそれはその死者の貯蓄金額と同じぐらいだということなのです。
これをホフマン式での算定と言う。何式で算定しようが大体こういう金額になる。
だから「対人、無制限、とか一億円がいざと言う時には、相手(被害者)に支払われます」というのは、実際上、嘘だ。嘘を売りの文句にしている。相手が、高給取りの医者や弁護士だったらどうする、というような、馬鹿なことをここでは言わないこと。
交通事故を起こすのは、統計・確率的(スタスティティカリー)に、いわゆる現業職として車の運転を常時行っている職種の人たちだ。簡単に言えば肉体労働者たちだ。
そして、もっと重要なことは、ヤクザ者やそれに類似する者たちが、自動車事故の保険金を目当てに、仲間内で、車をぶつけ合って、それで、保険金を請求し合う。
この事実は、これまで一度も、日本の大新聞には書かれた事は無い。新聞記者たちが調べて書こうとしないのだ。しかし頻繁(ひんぱん)に日常的にこの事は起きている。体のよい保険金詐欺だ。
しかし、そういうことは日本の新聞では報道しないことになっている。一切、表に出すな、ということだ。誰も書くな。国民に教えるな、ということだ。
これに類似したものがある。それは、火災保険の実態だ。
年末になると、全国の小さな町も含めて、駅前商店街で小火(ぼや)で、燃える商店がある。あれも、実は、その一部は火災保険金目当ての保険金詐欺である場合が多いのだ。消防署も、警察も、そして新聞記者たちも知っているのだが、よっぽどのことがないと、事件にしない。そうやって、「日本のプロの業界談合」で事件を握りつぶして「一般国民にはあまり汚ない、世の中の実態を見せるな」ということにしてある。
今日は、これ以上は火災保険金詐欺の話はしない。放火罪がどれほどの重罪であるか、を知っていれば普通は出来ないのだが、背に腹は代えられなくなった商店主たちは決行する。長年、火災保険金を払ってくれているのだから、と電気の漏電か何かを原因ということにして、ボヤを出して、店内を消火活動で水浸しにして、破壊して、それで、うやむやにしたあと、やがて「立派なビルに建て替わっている」のである。そこの商店会の仲間うちで、一時は、噂になるが、それは、その外側にまでは広がらない。
たかが、暴力団員たちが、自分の自動車どうしを互いに他人を装って計画的にぶつけ合って、それで車を新車に新しくするぐらいのことだ。多少、不良に近いものや、年季の入った食い詰め者たちだったら、平気でやる。それが世の中というものだ。大目にみてやれよ、ということなのだろう。
だから、だからこそ、自動車保険の保険金の掛け金というのは、あんなに高いのです。こういうヤクザ者たちの不心得者たちの所業による法外な利得を、一般のまじめな者たちが負担しているからだ。
本当なら車の保険金の掛け金など、年間1万円もはえば十分なのだ。保険会社が半分取っても、それでも制度として十分やってゆける。
それを、つい数年前まで、自分は営業マンでもないのに、たまの休日にしか乗らない自分の車の保険に、年間で20万円とか40万円とかを払っている愚か者というか、馬鹿正直者がたくさんいた。今もいるだろう。
それが外資系の保険会社の進出で、どんどん崩れて、いまは、「SPS」とか「PPS」とか言う言葉さえ死んでしまったのではないか。自動車保険など、だいたい年間5万円ぐらいでいいのだ。
「対人」で、一千万円でいい。理由は前述した。「対物(たいぶつ)」(ぶつけた相手の車の修理代)だって、考えてみれば、一台新車でも200万円もしない車に、どうして、1千万円の修理代を保険金として賭ける必要があるというのか。馬鹿なことを自然なことだと思うな、ということになる。
車どうしの接触事故ですこしぶつけただけなら、相手の車のバンパーが壊れて、ヘッドランプや、ミラーが割れて、ドアがへこむだけだから、それらを全て新品と部品交換するだけで合わせて50万円もしない。
それを、保険会社の事故処理担当の社員と、自動車修理工場の親父(おやじ)が、業者談合をやって、その場でコソコソと修理金額を決めてしまう。その際には、客すなわち、ぶつけた方(この車の所有者が入っている保険金がおりる)と、ぶつけられた方のふたりは、ほったらかしにされて、その「談合」の中には入れない。入ろうとすると嫌がられる。当事者なのに「お客」である。客は、天ぷらで揚げられる。
いいですか。皆さん。あらゆる職業において、専門職の人間たちは、お客(消費者、しろうとさん)を騙す。必ずだます。これは覚えておいたほうがいい人生の真実であり、世の中の真実だ。
医者は、かならず患者を騙す。構造的に騙す。弁護士も騙す(どうせ、普通の人は、一生、弁護士や裁判官の世話にはならないだろうが)。教師も生徒、学生を騙す。政治家は、国民を騙す。テレビ、新聞、出版社も国民を徹底的に騙して操(あやつ)る。
あらゆる職種の公務員たちも、それなりの自分たちの職業利権があり、特権があるから、それを結果的に守るので、客(国民)を騙す。おそらく、もの書き・言論人である私は、私の客である本の読者たちを、その内容において、騙しているだろう。私は、そのように白状しなければならない。あらゆる職業において、すべての専門職は、素人(しろうと)の客を騙す。かならず騙す。
そういうものなのだ。「あ、しまった。間違った。客に嘘を教えた。処置を間違えた。手術をまちがえた。手続きを間違えた。ミスした」ということをおびただしく繰り返しながら、ひとりの専門人は育ってゆく。
人は、どんな人もある職業のプロであり、そして、自分のその職業以外のことでは、とんでもないド素人であり、一般大衆である。自分の職業以外のことでは、おそるべき無知の人間になりきる。自分は自分の職業で人を騙しているくせに、自分が他の職業の人たちからアホな客として騙されているという考え方をしない。
そして、もしある業界人(専門職)の人間が、業界の真実を本当に暴露して、国民(消費者)の利益の為に、闘うとしたら。その人物は、その業界から追放状態にされるだろう。ものすごく嫌われるだろう。私、副島隆彦は、そういう人間であることを自分の理想としている人間だ。私は自分の知りえた、そして感づく全てを暴き尽くして死んでゆこうと思っている。だから私はプロメテウスの系譜の人間なのだ、といつも思っている。
私は、各種の職業をその上の方から俯瞰するように、それぞれの職業が、隠し持っている、内部の仲間内では公然たる秘密の類を、すべて、さらけ出して言論の力で暴露してゆこうと思っている。それが国民の利益だからだ。その為には各業界人たちの助けを借りなければならないことも多いだろう。
自動車保険の年間掛け金が、こんなに高い秘密はここにあるのだ、ということを、こうやって私は弟子たちに教えようとした。「いいか。世の中というのは、このように汚ないものなのだぞ。君たちなどは、生来のお人良しの善良な若者たちだ。自分の親からそういうことを何も習っていないだろう。お人好しは遺伝するのだ。お人良しの子供は又、お人良しである。少しは、実社会の汚なさ、ということを自覚せよ。自覚した範囲で、表に出しながら、生きてみよ」と最近は、私は、言うようになった。
ここの学問道場は、高潔な志をしたものごとを深く考える、生来優秀な人間たちの集まる場所である。しかし、それは、自分自身が、世間知らずの、おボンボンであればよくて、それで、高級政治思想の取り扱い方を覚えればいい、ということではない。それでは、偽善者(ヒポクリット)の所業ということになる。
一番、頭脳明晰な者たちは、この世の中の全てのことを知っていなければいけない。下世話で、下品で、救いようの無い猥雑なお世界のこともちゃんと知っていなければいけない。自分が自らその卑劣さと悪質さに手を染める必要はないが、冷ややかに横から見ているぐらいのことはしなければいけない。それが、本物の知識人だ。
よしなお君が、先程貼り付けてくれた、あの画像の表の中の、「対人」「対物」に他の「搭乗者障害保険」というのは何か。これは、自損事故(自分で車をぶつけてしまって、同乗者を怪我させた)の種類の保険だろう。こんなものを、どうして掛ける必要があるのか。本当に、ごくふつうの運転者が、同乗者を自分で怪我させることなどあるのか。確率でかんがえてみるがいい。
「人身障害保障保険」というのもそれと同類の、わけの分からない保険条件だ。運転者である自分自身に払われる保険金だ。起こりうるといえば起こりうる、自分で起こした怪我の分を自分の保険に予め入っておけという。こういうのは、まともな考えをしているならば、ふざけた考えだ。保険というのも、古代以来ユダヤ人が考え付いた金融商品だ。人の命や体の状態の、将来の不確実性を金銭に換算するレイシオ思想、というばくち根性から生まれたものだ。
その次に、車両免責金」と言うのがあるが、これは、今度はとたんにケチくさくなって、「5万円以内の修理金については、保険金はおりません」などと、保険屋はずるい手を使う。「何のため保険だ」と怒鳴って、全額払わせるのが当然の要求だ。「年齢条件で」20代の不良の暴走族を排除して事故の際の保険金をなるべく払わないうに逃げようとしている。「満30歳未満は不担保」というのをはずして、誰が運転していても保険金がおりるように自分で契約条件を変えればいい。
以上が、自動車保険にまつわる主要な問題点だ。
それで、外資の損保が、「ビッグバン」(金融自由化)で、上陸してきて、それで、日本国内の主要な保険会社の業界談合がなくなって、それで、日本の保険業界も、クリーン(透明、清潔)になって、良かった。日本の旧来の談合体質が消えてゆく・・・・・? 本当にそう、思っているのか。
日本の汚らしい金融ヤクザ者たちを駆逐してくれる、あのニューヨークや、スイスのユダヤ人どもがやっている、金融ビジネスがそんなに綺麗事(きれいごと)だと、本当に思っているのか。外資系の金融会社というのは、ずべてユダヤ人がやっているビジネスだと、どうしてみんな、当たり前のこととして自覚して警戒しないのだろうか。日本のヤクザ者よりも金融ユダヤ人の方が、世界基準で恐ろしい連中なのだ、と分かるべきなのだ。
人間の生死を「保険」にしたり、体の一部や、人身売買から始まった、古代以来の金融という商売がきれいごとのはずがないではないか。これまでやってきた日本国内の業者とヤクザ者とお上(おかみ、お奉行さま)たちの談合体質が、外資の力で、すこしゆがめられただけで、あとは、また外資による乗っ取りの後で従来の日本的な談合慣行が、いびつに歪むだけで、更に日本国民を食い物にする薄汚い金融ビジネスが続いてゆくだけだ。
ついでに、日本の官僚がやっている「自倍責」(自動車損害賠償責任保険法に基づく国の強制保険)のことについても、触れておく。
自賠責から、実際上、保険金はおりない。国がおろさない。裁判になっても、よっぽどのことが無い限り、この自倍責からの補償(交通事故の損害額の支払い)はなされない。これも業界の常識だ。「まず、任意保険(民間の業者の保険)から払わせろ」というのが、国の方針である。新聞ででも騒がれる事故でないと、自倍責からは保険金はおろさない。
なぜか。それは、自賠責は、財務省の特別会計であり、この特別会計に、すでに、自倍責で、国民から徴収した資金が、なんと2兆円も溜まっているのだ。これは、赤字国債の補填(購入)の方に回してる。だから、自倍責は、財務官僚たちのへそくり扱いだから、だから、交通事故の保険金としておろさないのだ。
自賠責は、大黒字の奇妙な制度なのだ。それなのに自賠責の掛け金を引き下げようとは言わない。昔、「週刊新潮」が取り上げて噛み付いたことがある程度だ。
私は、国家の財政をあれこれ調べ上げていて、この大きくは30個ある「特別会計」というが、他にもゴロゴロたくさんあって、ここに主要官庁が、たくさんの秘密資金を隠し持っていることを、大体知っている。アメリカや、自民党の政治家たちにも知られたくない秘密の資金をたくさん隠してある。
官僚たちが、自分たち自身を守る為に、そして日本国の為に、必死でやっているというのなら、そうすればいい。それでも私は今後もどんどん暴く。
ヤクザ者どうしが自分の車をぶつけあって、自動車保険金を詐欺しあう。だから保険屋と警察と裁判所がグルになって、お上(かみ)としてこれに何とか対応している。だから、国民は、この事を了解して納得しなさいと白状する地点までは、私の力で持ってゆく。そのほうが私たちの日常生活に密着している自動車保険という金融制度にまつわる国民言論の風通しがよくなるからだ。
もっと書くと、実は、この交通事故の際の裁判所で使われる、補償金(損害賠償金)の金額の決定には、「赤本(あかほん)」というのがあって、保険会社と交通警察と裁判所業界取り決めとして、細かく、そこで、「被害者は、全治3ヶ月の怪我だから、こういう場合は350万円だ」とか決めるようになっている。
こういうことは、私が弁護士の友人と書いた『裁判の秘密』や『裁判のカラクリ』(これらの法律学の本も、ここのネットで売っている)にそれとなくあちこちに書いている。呼んでいない人は、読んでください。
ついでにもっと話を広げれば、私は「立退き料」というのは本当は、いくらなのだ、ということにもメスをいれようとしている。
例の公共事業としての、駅前や主要道路の、拡幅(かくふく)工事の際に、道路の後ろの方に家を引っ込められる(セットバック)際のその家の持ち主たちが、一体いくらぐらい、補償金をもらっているのかに、ずっと関心をもっている。こういう金(かね)の話も、これまで一切、新聞に載らない。その補償金の金額が新聞記事になったことが一度も無い。ここにも業界談合と、言論統制がある。
立退き料は、ひどい場合には、ほんの小さな家を立ち退かせるだけで数億円になる。
ヤクザ者のような不良人間が、居座って立て篭もって、20年も動こうとしなければ、最後には、そういう金額になる。そのお金の実態は、表には出さないことになっている。すべて税金から払われるのに、公表しない。このために、道路工事や高速道路の工事の予算というのは、ものすごい額の国家予算になるのだ。
これらに、多くに汚ない利権がからんでいるのだ。ただ単に、道路工事の土木・建設費用がかかる、という問題ではない。日本は、コンクリート(石灰石。これは、日本国自身がサンゴ礁のようなものだから、無尽蔵の資源である)と、鉄鋼は世界一安い。だから、ビルやら、道路や橋やらは、いまどきは、どんなに大きなものでも、いくらでも安くで作れる。今や建物、その他の公共建造物などというのものは、自動車に次いで、「どうでもいい物」だ。いくらでも安くで作れる。20年前には建設費が500億円した50階建ての高層ビルが、今は100億円ぐらいで建つ。
高くつのは裏金化している(強制執行回避の)買収費や、立退き料なのだ。これが、年間、20兆円ぐらいになるのではないか。
古くから住んでいる住民を立ち退かせるのではなくて、ここにも不良の土建屋(建設会社)たちや特殊な人間たちが、政治家がらみで都市計画発表の20年も前から入り込んでいて、公共工事の予算に食らいつくのだ。こういうことも新聞は一切書かない。テレビは報道したことが無い。日本の恐ろしい集団とぶつかるからだ。
立ち退きで、セットバックさせられる家は、一様に、3階建ての新築ビルを、ほぼ無償で建ててもらって、そのうえに、どれぐらいの立ち退き補償金や、税金の無税措置を受けているのか、等についても、15年ぐらい前から調べている。営団地下鉄の工事伴う「地上権(ちじょうけん。ほんとうは、地下権だ)設定」の補償金がいくらなのか、とかも。
私は、こういう問題にもものすごく詳しい。昔、自分の足で、道路公団や、地下鉄公団や、電鉄会社や、建設省(今の国土交通省)に調べにいって、「一体、いくら。ここの道路工事の立ち退き補償金を払ったのか、その算定根拠と、金額を教えなさい」と調べて回った。10年昔に自分の足で稼(かせ)いで作った資料と記録を、今も大切に保持している。
一体、自分は何のためにこういう徒労なことまでやろうとするのか、自分でもよく分からない。奇妙な正義感が自分にはあって、「奥深いところでの社会の公平」ということをいつも考えているかららしい。
車の保険の制度ことに、たまたまぶつかったので、私の思いのたけをぶつけてみた。それで、現実の社会がどうなるというものでもないが。自分の読者たちには、少しは賢くなって、本当の世の中の顔というのを知って欲しいと思うから書いたのだ。
こういう 実社会論 も今後は書こうと思う。アメリカがどうした、小泉政権がどうしただけでは、つまらない。
副島隆彦拝
(2003.9.30 に、以下の文を付け加える。副島隆彦記)
ふじむら掲示板「4035」 投稿者 1567(主田氏)
2003.9.28
・・・・ぼやき(481)の自動車保険のことにしましても、アメリカでは高校生でも知っているレベルのことです。
法律で自賠責の保険は義務付けられていますから保険には入りますが、フル・カバレージの保険を買うのは、新車をローンで買う場合、銀行ローンの条件のためであり、中古車を買うとか、現金で買う場合は、最低の保険しか買いません。
(文章の追加、おわり)
副島隆彦記
2003/09/28(Sun) No.01
http://soejima.to/boyaki/diary.cgi