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2003/09/25 (産経新聞朝刊)
SARS 「中国南方系遺伝子が関与」 日本人は北アジア系 感染者ゼロの理由 台湾の教授分析 ( 9/25)
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【台北=河崎真澄】アジアを中心に猛威を振るった新型肺炎(SARS)には中国南方系のヒトの遺伝子が直接関与しているとの研究結果を、台湾の馬偕記念病院(台北市)の林媽利・医学研究部教授がまとめ、二十四日に発表した。日本人に一人も感染者が出なかったのは、日本人の遺伝子が「北アジア系」に属するためだと林教授は分析している。
林教授はSARS患者三十七人を含む台湾人三百五十六人の血液検体を集めて分析した。遺伝子に「HLA−B46」と呼ばれる組織抗原が含まれる人は相対的にSARS感染への抵抗力が弱い上、感染後は症状が重く、一方でこの組織抗原のない人はSARSへの抵抗力が強く、感染しても症状が軽いことが分かった。
この組織抗原「HLA−B46」は、中国大陸の福建や広東からベトナムにかけての地域の「中国南方系」の遺伝子をもつ人に多く存在し、日本人や韓国人、モンゴル人など「北アジア系」とは異なる免疫反応を示すとしている。カナダなどアジア以外でSARS感染した人のほとんどが中国南方系の華僑・華人だったと林教授は指摘した。
日本人など「北アジア系」だけでなく、「ポリネシア系」とされる台湾先住民にも患者発生は報告されなかった。世界で約八千五百人報告されたSARS患者のうち中国と香港、台湾、シンガポール、ベトナムで90%以上を占めていた。
林教授はさらに分析研究を進めるほか、組織抗原「HLA−B46」の有無を調べる検査試薬を作り、医療機関に配布することにしている。